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高羽そらさんインタビュー

見ている世界の語り手は誰?

洋楽ファンはおそらく昨日から興奮が続いているはず。日本時間だと19日の未明になるけれど、世界保健機関(WHO)と慈善団体「Global Citizen」が主催するライブが配信されている。『One World: Together at Home』というライブで、発起人はレディー・ガガ。

 

世界中のミュージシャンが自宅からライブを行うという企画。医療従事者を支援するのが目的で、収益金はCOVID-19対策基金へ送られる。とにかく参加メンバーが凄すぎる。

 

レディー・ガガもちろん、今年のグラミー賞に旋風を起こしたビリー・アイリッシュ、そしてテイラー・スウィフトも参加している。もちろんボクたち世代が喜ぶであろう、エルトン・ジョン、スティービー・ワンダー、ローリングストーンズ、ポール・マッカートニーというオジサン(爺さまかな?www』たちも参加。

 

動画は少しずつ見ているところ。なんせ全体で8時間くらいのイベントなので追いつかない。楽曲だけでもApple Musicの配信で4時間以上もある。実はいまも聴きながらこのブログを書いている。ミュージシャンたちの自宅が見られるので、ファンにはたまらないだろう。

 

どんな雰囲気なのかを知ってもらうため、動画をひとつリンクしておこう。リタ・オラとリアム・ペインのコラボ曲で『For You』というタイトル。

 

 

 

ミュージシャンたちの演奏を観ながら、懸命に働いている医療従事者たちの映像を見ていると、感謝と感動の気持ちで泣けてくる。おそらくそんな気持ちで見るからだろうね。人間というのは見ている世界の『語り手』によって、見える世界がちがってくる。

 

『語り手」である自分の状況によって、世界が天国にも地獄にも見える。たとえば今朝にカナダでおきた乱射事件のニュースを見ていると、この世は救いがたい世界のように感じてしまう。『One World: Together at Home』で感動したボクはどこに行ったのだろう? そう思ってしまう。

 

そんな語り手によるどんでん返しをテーマにした映画がある。久しぶりに観たけれど、わかっていても驚いてしまう。

 

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『シャッター・アイランド』という2010年のアメリカ映画。レオナルド・ディカプリオの演技力がいかんなく発揮された作品。もし一度も観たことがない人がいたら、この先は読まないほうがいい。このラストの大どんでん返しは、最初の1回しか経験できないお宝だからね。

 

1954年のとある孤島が舞台。FBI捜査官のテディは、相棒のチャックを連れて島に上陸した。その島は精神異常犯罪者たちが収容されている病院。凶悪な事件を起こした男女が収容されている。レイチェルという3人の子供を殺した女性が失踪した。その捜査のためにテディはやってきた。

 

テディは捜査を進めるうちに、この島が収容者を人体実験に使っているという陰謀を知る。そして相棒も自分も、異常者としての診断を下されて実験に利用されるという恐怖に直面する。映画の8割ほどは、テディがこの島の真相に迫っていくという展開になっている。

 

ところがラスト15分くらいでとんでもないことがわかる。テディは元FBI捜査官だったけれど、妻を殺した罪で収容されている人間だった。あまりに凶暴で頭が良く、かつ訓練も受けている。それで手を焼いた施設が、彼に最後のチャンスを与えて妄想の世界に没頭させた。それで本当の自分に気付いてもらうため。

 

つまり映画を見ている人は、映画のほとんどをFBI捜査官であるテディの視点で見る。だからこの島が怪しいと思い込まされる。ところがラストで視点が転換したとたん、まったくちがう世界を見せつけられてしまう。

 

自分の意識次第で世界が変わることが、この映画を観ることで実感できるはず。これはマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオが放ったマジックだと思う。ラストは切ないし気が重いけれど、映画としては本当に名作だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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