完璧であるがゆえのもろさ
すごい発見をした!
できるだけ新しいミュージシャンの曲をチェックしている。すると今月の17日にリリースされた新譜アルバムに、Rina Sawayamaという名前を見つけた。あれ?、日本人名やん? だけどアルバムのレーベルはロンドン。ジャケットを見たら、やっぱりアジア人だった。
アルバムは彼女の名前を使った『SAWAYAMA』というタイトル。気になって調べてみると、やはり日本の新潟生まれ。だけど4歳のときに父親の仕事の関係でロンドンに移住して、そのままロンドン暮らし。そしてケンブリッジ大学を卒業して音楽活動をしているとのこと。
2017年に『RINA』というファーストネームのミニアルバムを出しているけれど、この『SAWAYAMA』が本格的なデビューアルバムになるらしい。なんとモデルもしているそう。それで興味を持って聴いてみて、マジにぶったまげてしまった〜〜〜!
すごい、本当にすごい。これはとんでもない新人やで! ロンドンでは『ネクスト レディーガガ』と呼ばれているそう。作詞、作曲、プロデュース、そしてミュージックビデオの監督まで自分でやる天才。
まだ通して1回聴いただけなのに、曲の素晴らしさと歌唱力に圧倒されてしまった。ポップでロックで、ヒップホップの匂いも感じられる。とにかくあらゆる音楽ジャンルを網羅しつつ凌駕したという雰囲気で、完成度の高さに驚かされた。これは売れるよ〜〜!
4歳からロンドンで暮らしていただけに、英語の発音は完全にネイティブ。おそらく話したら、美しいブリティッシュイングリッシュなんだと思う。このニューアルバムからシングルカットされたミュージックビデオをリンクしておく。日本人であることも意識している曲だね。
唯一心配するとしたら、完璧であるがゆえに近寄りがたい雰囲気になること。完成度が高すぎて、伸び代が見えないと怖い。そうなるとあっという間に崩れてしまうもろさがあると思う。
そして、完璧であるがゆえのもろさ、といえばこの人、その名はジョン・ウイック!
『ジョン・ウィック:チャプター2』という2017年のアメリカ映画を観た。キアヌ・リーブスとローレンス・フィッシュバーンが向かい合っているけれど、これは『マトリックス』じゃないよ。この二人が共演するのは『マトリックス』以来とのこと。
2014年に公開された『ジョン・ウイック』という映画の続編。初めてこのシリーズの1作目を観たとき、あまりのすごさにぶっ飛んだ。ジョン・ウイックを演じたキアヌ・リーブスが最高にカッコいいから。ただし凄腕の殺し屋なので、とにかく大量に人を殺すwww それもエグい。
前作では引退していたジョンに、マフィアのボスの息子が彼とは知らずにちょっかいを出してしまった。彼の愛車を盗み、彼が可愛がっていた子犬を殺してしまう。その子犬は病気で亡くなった妻が彼のために残してくれた愛犬だった。
怒りに燃えたジョンが、その息子と父親のマフィアを全滅させるのが第1作目。妻と静かに暮らすために引退していた伝説の殺し屋が、よみがえってしまったったという物語。
この続編ではそのことを知った別のマフィアが彼に殺しを依頼する。だけど復讐を済ませたジョンは断る。するとそのマフィアは彼の自宅を焼き払ってしまう。そこで再び復讐のために立ち上がる、というのがこの続編の展開。
新しい映画で、かつ3作目が2019年に公開されたばかり。だからネタバレはやめておこう。とにかくボクは前作よりもさらに興奮した。このジョン・ウイックはまさに無敵。そして完璧。だけどそれゆえのもろさを持っている。
前作でも車を盗まれて小犬を殺されたことで、数え切れないほどのマフィアを全滅させた。そして続編では家を燃やされたことで、別のイタリア系のマフィアを全滅させてしまう。完璧で常に冷静なように見えて、心のうちにどこかもろい部分がある。
結果としてそのもろさによって、世界中の殺し屋から命を狙われることになる。それが第3作目となる。いまはちょうどレンタルが始まったところかな? めちゃ気になるので絶対に観たいと思う。
この映画をひとことで説明するなら、銃を使ったチャンバラだと言える。いわゆる殺陣のような流れで、ジョンが一人で大勢の敵を倒していくのが痛快。昔の時代劇が好きな人なら、この映画はめちゃハマるだろうなぁ。
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