このセレブ感は癖になる
今年の2月の中旬、新型コロナウイルスの日本上陸とともに、我が家のマンションの大規模修繕が始まった。ただでさえ気持ちが暗くなるのに、バルコニーには足場が設置されてネットが張られた。普通に暮らしていても心が病みそうになる。
こんな雰囲気。天気がいいときの写真なのでマシに見える。
それから4ヶ月経った今日、ようやく足場の解体が始まった。工事の完了は8月になるけれど、我が家は最初に足場の組み立てが始まっているので、解体時期も早い。ということで今日になっていつもの景色が戻ってきた。
いやぁ、スッキリしたなぁ。マジで晴れ晴れする。そのうえ関西は新型コロナウイルスの感染が抑えられていて、大阪でたまに1人ほど出る程度で、神戸市を含めた兵庫県はゼロが続いている。
足場とともにウイルスも去っていた雰囲気。まだまだ注意は必要だけれど、ようやく正常な生活が戻りそう。ただ東京の感染者が昨日と今日で増えているので、ちょっと気になるなぁ。本音でいえば、他府県から近畿一円への出入りを禁止にしたいくらいwww
とにかく明るくなるのはいい。足場がなくなって、自分の部屋の明るさに驚いた。これは物語にも通じるところでもある。
ストーリーの闇が少しずつ明らかになることで、ますます引きつけられていく。昨日読了した小説が、まさにそんな雰囲気だった。
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』上巻 ELジェイムズ著という本。
吸血鬼が登場する『トワイライト』をリスペクトして書かれた作品で、同様のシチュエーションにした官能小説。全部で3部作になっていて、最初の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の上下巻を読了した。それですっかりこの作品にハマってしまった。
大学を卒業したばかりのアナと、いくつもの企業を経営する大富豪であるクリスチャンの物語。最初の作品では、SM的な契約を結ぶことで二人の関係が進行していたけれど、アナの拒絶によって二人は別れてしまう。
そしてこの第二弾で、二人は再び交際するようになる。アナは出版社での就職が決まり社会人としてスタートした。それまでかたくなに自分の主張を通してきたクリスチャンは、アナを失ったことに耐えられず大幅な譲歩をしてきた。とりあえず普通の関係から始めよう、と。
アナもクリスチャンを忘れられない。だからその申し入れにうなずく。この作品がベストセラーになったのは、この二人のキャラが最高だから。ボクは二人とも大好き。そして相変わらずクリスチャンのセレブぶりが気持ちいい。このセレブ感は癖になってしまう。
本当はアナを自分の会社に就職させたかったクリスチャン。だけどアナは出版社を選んだ。そこでクリスチャンはその出版社を買収してしまうwww
とにかくやることが企画外れすぎて最高。ヘリは操縦できるし、豪華ヨットを所有しているし、1時間で10万ドルも稼いでいる。そのうえ声をかけられただけでどんな女性でも赤面してしまうほどのイケメン。
だけどクリスチャンは幼いころ、ジャンキーの母親が死んで孤児になった。そんな彼を今の両親が養子として引き取ってくれた。少年時代に虐待を受けたらしく、彼が倒錯的な性の趣向を持つのは、そこに理由がある。この第二弾では、少しずつクリスチャンの心の闇が明らかになる。
そしてクリスチャンの元恋人が、嫉妬に狂ってアナとクリスチャンに復讐しようとしていた。すでに銃を手に入れていて、いつ襲われるかわからない状態。上巻のラスト近くでは、アナの自家用車がボロボロにされている。
ということで続きは下巻。この二人はどうなっていくんだろう? とりあえず3部作なので、この作品でどちらかが死ぬことはないと思って安心している。3部作のすべてを読破して、二人の未来を見届けようと思っている。
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