死後世界が必要な理由
体外離脱をしてもっとも楽しいことは、自由に空を飛ぶこと。ボクがどんな感覚で空を飛んでいるのかを、かなりリアルに感じてもらえるミュージックビデオがリリースされた。
今年デビューしたトレヴァー・ダニエルの曲で『Past Life』という曲がある。日本語で訳せば『過去生』だよね。そして最近になってセレーナ・ゴメスとコラボすることで、その曲がリミックスされた。
ちょうどコロナの自粛中で、最初のビデオは二人がリモートでそれぞれの自宅から歌うのを編集してあった。このときのセレーナがメチャ可愛くてそのビデオも好きなんだけれど、先日になってコラボ曲の正式なミュージック・ビデオがリリースされた。
昨日、その映像を観てビックリした。最初は以前のリモートの映像から始まり、やがて不思議な世界へと展開していく。まさに過去生の旅のようなビデオになっていて、飛行シーンは先ほど書いたように、体外離脱で空を飛んでいるときとほぼ同じ。
ボクがどんな雰囲気で空を飛んでいるかを知りたい人は、ぜひともこのビデオを見て欲しい。曲もすごく素敵で、ここ最近のボクのヘビロテになっている。
とにかく空を飛ぶのは楽しい。これは体外離脱の世界だからできること。とにかく楽しいことは大事。そして同じ楽しいという理由で、ボクは死後世界が必要だと思っている。その感覚をうまくまとめてくれた映画を観た。
『ヒアアフター』という2010年のアメリカ映画。マット・デイモン主演で、監督はクリント・イーストウッド。ボクはこの映画が観たくて絶対に映画館へ行くつもりだった。日本公開は2011年の2月19日。
すぐに行けばよかったのに、翌月になって東北の大震災が起きた。その影響で、映画の公開が打ち切りになった。なぜなら映画の冒頭で、かなりリアルな津波のシーンがあったから。それでDVDになってから観たけれど、本当に素敵な作品だと思った。
そして久しぶりに観て、あらためてマット・デイモンという俳優さんの実力の高さを知るとともに、クリント・イーストウッド監督の素晴らしさを感じることができた。もし観たことがない人がいたら、かなりオススメだよ。
登場人物のメインは3人。一人はマット・デイモンが演じるジョージという霊能者。本当に死者と接触できるけれど、それは才能ではなく呪いだと感じている。そのことで恋愛もうまくいかない。
二人目はフランスのジャーナリストだったマリー。彼女が映画の冒頭で津波に呑まれ、臨死体験をする。そのときに死後世界をハッキリと見る。そのことが原因で彼女は仕事も恋人も失った。それでもめげずに、その体験を本に書いた。
最後の一人はマーカスという少年。双子の兄であるジェイソンと母の3人暮らし。でも母はヘロイン中毒で、かなり生活が荒れている。そんなとき兄のジェイソンが交通事故にあって死んでしまう。マーカスは里子に出されるけれど、兄に会いたい一心で霊能者を探す。
この3人の物語が同時進行していき、ラスト近くで3人がようやく出会う。それはロンドン。そして一気に3人の物語はひとつにつながっていく。切なくて、でもホッとして、そして感動で泣けてくる。死後世界を通じて、3人が新しい人生へと進んでいく物語。
死後世界があるかどうかは、実はどちらでもいい。ボクはそう思っている。何より大切なのは『いま』の自分をどう生きるかだから。死後世界を信じることで人生を大切に生きるのも、人生が一回限りだから悔いなく生きるのも、結果としては同じこと。つまり『いま』にすべてが存在している。
だけどボクとしては、死後世界が必要だと思っている。その理由は楽しいから。
この映画のように、死後世界の存在によって素敵な物語を創造することができる。そして死後世界が存在していたら、一緒に暮らした家族や友人、そして猫たちにも再会できる。生きていたときのことを思い出しながら、ああだった、こうだったと会話するのを想像しただけで、ボクはワクワクしてくる。
やっぱり楽しいのが一番だからね。死後世界に対する思いなんて、その程度の感覚でいいと思うよ。まずは『いま』を全力で生きよう!
ブログの更新はTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。