女性パワーに圧倒されたなぁ
アメリカのコミック人気を二分しているのが、マーベルコミックとDCコミックらしい。ボクはあまりくわしくないけれど。
マーベルを代表するのがスパイダーマンやキャプテン・アメリカであり、いかにもアメリカっぽくて『陽』の印象が強い。
それに対してD Cコミックはスーパーマンやバットマンが活躍するレーベルで、ややダークな印象が強い。それは映画を観るとよくわかる。スパイダーマンに比べて、バットマンの映画ってどことなく陰気臭い。だけどDCコミックファンには、そこが魅力らしい。
そんなDCコミック原作の映画を観た。ところがちっともダークではなく、まるでコメディ作品のように大笑いしてしまった。
『スーサイド・スクワット』という2016年のアメリカ映画。スーパーマンやバットマンが平和を守ってきた世界なんだけれど、メタヒューマンたちの暗躍が継続している。もはやヒーローに頼れないということで、スーパーマンやバットマンによって刑務所に入れられた連中を使って、地球の平和を守ろうとする物語。
その発想だけで笑ってしまい、ボクは迷わず観た。そして思ったとおりコミカルな作品になっていたので、ボクとしては大満足。十分に楽しむことができた。
ただしダークな雰囲気に魅力を感じているDCコミックファンには不評だったらしく、駄作として酷評されたらしい。だけどウィル・スミスをテッドショットにキャスティングした時点で、笑える映画になってしまうと思うけれどねwww
たしかにストーリーはちょっとショボイ。これは脚本のミスだと思う。なんせ個性の強いキャラばかりなので、人物紹介に時間がかかってしまう。だから前半がちょっとダラダラしたように思う。
そして致命的だったのは、本来は部隊に属しているはずの魔女エンチャントレスが、今回の悪役のメインになってしまったということ。つまり仲間割れみたいな展開なので、悪と戦うというイメージが持ちづらい。そのうえそんな魔女や魔王が、人間の作った爆弾でやられるなんて。
でもそんな微妙なストーリーを面白くしていたのが二人の女性。その一人はアメリカの政府高官であるウォラーという黒人女性。この悪役部隊の立案者なんだけれど、かなり闇の深い人物。結局最悪のサイコパスは、このウォラーだったという結末。ヴィオラ・デイヴィスという女優さんがとても良かった。
そしてもう一人の女性がハーレイ・クイン。バットマンの宿敵であるジョーカーの恋人。このハーレイ・クインを演じたマーゴット・ロビーが最高!!!
綺麗な女優さんだけど、かなり難しいキャラを演じることができる。フィギュアスケートで問題を起こしたトーニャ役なんか見事だった。だけどそれ以上にこの役は完璧。この映画はマーゴット・ロビーの名演技で持っていると思う。
アップした映画の写真を見てもらえば一目瞭然。あまりにハマり役すぎて、この人マジでオカシイのじゃないかと思うほどだったwww
それで調べてみたら、今年になって新しい映画が公開されていた。『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』というタイトルで、ジョーカーと破局したあとの彼女が描かれている物語とのこと。つまりハーレイ・クインが主役の作品。これはぜひとも観たいよなぁ。
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