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高羽そらさんインタビュー

人生の最期に生き方が出る

終わりよければすべてよし、という言葉は核心をついていると思う。人間は年齢を重ねると、その人の風貌に生き様がにじみ出てくる。日々の積み重ねが、どうしても表情や態度に出てしまうのだろう。

 

だからこそ人生の最期をどう生きるかが、とても大切なことだと感じる。自分の人生を総括するときだから。

 

ある記事を読んで、そのことを改めて考えさせられた。

 

老人ホームに捨てられた「元一流企業上級管理職老人」の悲惨な最期

 

なんともいえない切ない話し。Aさんは一流大学を出て、一流企業で定年まで勤めた。その後は子会社に転籍して、70歳まで第一線で働いておられた。おそらく仕事では貢献しただろうし、彼を慕っている大勢の部下がいただろうと思う。

 

そんなエリートのAさんは、妻を病気で亡くして一人暮らしをしていた。だけど脳梗塞で半身麻痺になったことで、長男夫婦と同居することになった。そこでAさんの負の生き様が具現化した。

 

半身が思うように動かせないストレスのせいか、通ってくれている介護人や長男の妻に暴力をふるうことが増えた。元から男尊女卑の思想を持つ人で、自分の思う通りにできない女性は殴っていいという発想の持ち主。そのことがきっかけで、長男の妻は心を病んで入院することになった。

 

1年間耐えた長男は妻の病気に激怒して、父親と縁を切ることを決めた。その結果として老人ホームに入所させた。ところがAさんは老人ホームでも問題を起こす。女性職員が対応すると、やはり暴力をふるうことが多かった。どうにか男性職員で対処するようにしたけれど、Aさんは孤立するばかり。

 

長男たちは死亡時以外対処しないと言明していたので、トラブルが起きても知らん顔。Aさんは同じホームの入居者にも暴力をふるうことがあり、誰にも相手にされず完全に孤立した。そしてひっそりと亡くなってしまった。

 

老人ホームという施設はある種のコミュニティであるから、対人折衝能力が求められる。ところが入所してくる人は、家族との問題を抱えている人が多い。家族とうまくいっているのなら、できる限り自宅で療養するだろうから。

 

つまり人間関係に問題を抱えている人が、老人ホームに集まっている可能性が高いということ。それゆえトラブルが起きやすい。このAさんも家族に縁を切られ、入居者との円滑な人間関係を築くことができないまま最期を迎えてしまった。本当に気の毒に思う。

 

社交的である必要はないけれど、人間は歳を重ねるほどに謙虚になるべきだろうね。以前からそう思っていたけれど、この記事を読んでさらにその意を強くした。自分のこれまでの生き方を肯定したい気持ちはある。だけどそれが時代に則していないこともあるだろう。

 

若い世代に学ぶことが多く、その姿勢をなくしてはいけない。少しでも心穏やかに最期を迎えるためにも、謙虚であることを忘れたくないなぁと感じた。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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