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高羽そらさんインタビュー

「努力は報われる」式の妄想劇

新作小説のことばかり頭で考えていると、無意識に関連する作品を引き寄せるらしい。

 

妻が観たことのない映画があって、ボクも詳細なストーリーを忘れたので再見することにした。その作品が運命と自由意志をテーマにしたもので、なんとボクの新作小説のモチーフと同じだった。

 

The_Adjustment_Bureau

 

2021年 映画#31

『アジャストメント』(原題:The Adjustment Bureau)という2011年のアメリカ映画。フィリップ・K・ディックの原作なので、いうまでもなくSF映画。人間の運命をコントロールしている『神』のような存在がいて、逸脱しそうになると『調整者』がやってきて介入するという物語。

 

主人公のデヴィッドは上院議員の候補者。未来は大統領になる人物と『神」たちは運命の書に記していて、彼の人生に介入しようとする。ところがそんな運命に逆らって、デヴィッドはエリースというダンサーの女性と恋に落ちてしまう。

 

この二人が恋仲になることは、運命の書に反することになる。だから調整者たちは徹底的に邪魔をする。連絡を取れないようにしたり、待ち合わせの場所をわからないようにしたりで、デヴィッドは3年ものあいだエリースと連絡が取れないという生活を送る。

 

それでも二人は互いを求めていて、どうしても再会してしまう。後半の見どころは、ハリーという黒人の調整者の助けを得て、デヴィッドがエリースとの愛を貫くためにあらゆる妨害を乗り越えていくところ。このあたりはデヴィッドを演じたマット・デイモンの真骨頂。あのジェイソン・ボーンのように派手なアクションを堪能できる。

 

最終的にはどんな障害も乗り越えようとする二人の熱意に、『神』が譲歩するというエンディング。つまりどれほど悲しい運命が待ち受けていても、努力は必ず報われるということをテーマにした作品。ボクにすれば妄想劇のようなもので、このストーリーについては共感できない。

 

でも共感できないストーリでよかった。だってボクが書こうとしている新作小説とシチュエーションが似ているから、同じテーマならパクリになってしまうものね。ボクの場合は正反対。むしろ自由意志のほうが妄想であって、定められた運命を受け入れることの苦悩をテーマにしたい。それでもこの時期に観ておいてよかったと思う。妻に感謝。

 

この映画の最大の見どころは、エリースを演じたエミリー・ブラント。あまたいる映画女優たちのなかで、ボクのイチオシだからね。彼女の演技を見ていられるだけで十分に満足できる作品。この映画の彼女も美しかった。そしてかっこよかった!

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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