体罰が子供に与える影響
ボクが小学生のころ(およそ半世紀ほど昔www)は、教師の体罰に関してあまりうるさくいわれなかった。小学校3年生のときの担任教師は、まだ若いのに生徒を平気て平手打ちするような男性だった。
小学校4年生のときの担任は元特攻隊の男性で、終戦によって出撃をまぬがれた人。そのせいか指導は軍隊式で、問題のあった男子生徒を並ばせると、「歯を食いしばれ!」といって掃除用のホウキでお尻を打ちすえた。いまなら大問題となっているだろう。
父親にも体罰を受けたことがある。だけど父は感情に任せて子供を殴るような人ではなかったので、その点に関してボクは救われていたかもしれない。
なぜなら親の体罰は、子供に重大な影響を及ぼすから。
反面教師という言葉があるけれど、暴力に関してはあまり通用するものではないらしい。過去に読んだ本によると、子供時代に親から虐待を受けた人が成人すると、自分の子供を虐待することが多い。
あるいはサイコパスの子供が虐待を受けると、本来ならその能力を活かして社会貢献できるのに、猟奇殺人のような犯罪に走ってしまうことが知られている。それほど暴力というのは、子供の心を破壊してしまう、
それはリンク先の記事のタイトルにあるように、「お尻ぺんぺん」程度の体罰でも影響が出てしまうとのこと。カナダで暮らす14歳〜17歳の1883人に調査した結果をまとめたものによると、体罰による影響が明らかに認められた。
本人の記憶にあるだけでも2回以上は軽微な体罰を受けた場合、心身の健康不全や反抗的な行動を起こすことが判明したそう。心の病気になりやすかったり、万引きや他人に怪我をさせる等の問題行動を起こしている。
心理学的な原因が解明されたわけではないけれど、親の体罰がなんらかの悪影響を与えているのは確実だろう。それほど暴力というのは、その程度に関係なく幼い心を蝕んでしまうんだと思う。
これは言葉による暴力でも同様。体罰でなくても、子供を罵倒することで同じようなことが起きるような気がする。リンク先の記事によると、経済的な問題や親のアルコール中毒という環境要因に関係なく、暴力による子供への悪影響が認められているらしい。
そんな子供が社会人になったら、職場で部下たちに精神的な暴力をやってしまうのかも。いわゆるパワハラ的な問題は、もしかするとその人の子供時代に原因があるのかもしれないなぁ。
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