マンションの騒音は2種類ある
先日大阪のマンションで若い女性が殺された。犯人と見られているのは階下の男性で、ベランダからハシゴで侵入したらしい。そして男性は自分の部屋に戻って火を放ち、遺体で発見されている。ニュースを見ている範囲だと、この男性は他の住人ともトラブルを起こしていたそう。
そのトラブルとは、騒音に関するもの。
マンションにおけるトラブルでナンバーワンなのは騒音問題。いまボクが神戸のマンションで最上階に住んでいるのは、京都で騒音問題を経験したから。上階の住人に発達障害の子供さんがいた。その子が毎朝6時台になると、ドンドンと飛び跳ねる。毎朝その音で起こされる状態だった。
事情が事情なので我慢していたけれど、一度だけ苦情をいったことがある。それなりに対処されていたようなんだけれど、結果として改善されることはなかった。ちなみに上階の住人が一度だけ菓子折りを持って謝罪に来たことがある。
マンションが大規模修繕中で、バルコニーに足場があることでその子のストレスがマックスになったらしい。それで部屋のものをバルコニーから投げ捨てた。我が家のバルコニーにも落ちてきたし、一階をのぞき込むとハサミもあった。もし人がいたら命に関わる状態だった。
そんなわけで神戸に引っ越すときは最上階を条件に検討していた。おかげで頭の上からの騒音に悩まされることはなくなった。だけど騒音が完全に消えたわけじゃない。これはマンションの宿命だからどうしようもないのだろう。
リンク先はマンションの騒音を解説した記事。これによると、マンションの騒音には2種類あるそう。記事から抜粋してみる。
『空気音:空気音とは音が空気を振動させて伝わるものです。たとえば赤ちゃんの泣き声やテレビ・ステレオの音、話し声、外の道路を走る車の音などは、音の発生源から音が空気を振動させて伝わってくるもので、これを空気音といいます』
『固体音:固体音とは、力や振動が床や壁、天井などに入り、振動として固体の中を伝わり、離れたある住戸の空間で聞こえる音のことをいいます』
たしかにそうだよね。いまの我が家はどちらもあるwww
やっかいなのはやはり『固体音』らしい。京都のマンションで経験したものがこれ。『空気音』の場合は、窓を閉めたり距離が離れていると音が小さくなる。
ところが『固体音』はマンションの構造として響いてくるので、距離はあまり関係ないそう。離れていても、振動の伝わり方によってはかなり大きな音になるとのこと。だから騒音の場所を特定しにくいということになる。
ボクと妻が名付けた騒音に、『昼のドンドン』というものがある。ほぼ毎日、正午前後に壁を伝って『ドンドン』という音が聞こえる。まるで木槌で壁を叩いているかのような音。昼間だし、少し我慢すれば収まる。
ただこれは『固体音』になるので、発生源がどこからなのかわからない。感覚的には下の階のように感じるけれど、場所を特定することは難しい。それだからこそマンション騒音はトラブルになりやすいのだろう。
基本的に騒音トラブルは、直接交渉しないほうがいい。分譲マンションなら管理人か管理組合を通して状況を伝える。賃貸なら管理会社に申し入れるほうがいい。騒音の原因が思っている部屋とちがった場合、個人的なトラブルに発展する可能性があるからね。
とりあえず集合住宅というものは、ある程度の騒音を受容しなければならないということ。そしてできるだけこちらも大きな音を出さないように気をつける。お互いにそうしていくしかないんだろうね。
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