憲法を改正するべき理由
昨日のブログで憲法改正の世論調査を取り上げたのは、ある本を読んでいたせいもある。昨年の暮れに出版されたばかりの新刊なんだけれど、憲法記念日の5月3日から5日までの期間限定で無料公開されていた。それでここ2日ほど必死になってその電子書籍を読んでいたwww
2021年 読書#39
『百田尚樹の日本国憲法』百田尚樹 著という新書。小説家として次々にベストセラーを生み出している百田さんは、こうした新書も多く出版されている。百田さんの文章は読みやすく、スムーズに内容が入ってくる。だから中学生くらいでも、日本の憲法についての事実を理解できるような構成になっている。
百田さんのことを右翼思想の持ち主だと思い込んでいる人が多い。それゆえネトウヨとしてよくTwitter等で叩かれておられる。だけどそれは大いなる誤解で、彼は右翼でも左翼でもない。純粋なる愛国者であるだけ。それゆえ納得できないときは、右翼でも左翼でも食ってかかる。つまりどちらの勢力にも敵が多い人だということ。
この本をじっくり読めばわかるけれど、客観的な視点で事実に基づいた意見を書かれている。それも徹底的に調査された結果について述べられている。だから論理性に矛盾がなく、著者に対するうがった視点がなければ憲法を改正するべき理由が見えてくるはず。
それらのすべてについてこのブログで書くつもりはない。それよりもこの本を読んでもらったら、その理由がはっきりとわかるだろう。
簡単にいえば現在の日本国憲法はGHQに無理やり押し付けられたもの。草案はたった10日ほどで作られている。なぜなら世界中の国の憲法を寄せ集めしたコピペ憲法だから。その具体例を本書で紹介されているけれど、マジで笑ってしまう。
そしてそもそも草案を作ったアメリカ人たちも、まさか日本人が憲法を改正しないなんて想像もしていなかった。なぜなら憲法を時代にあったものに改正していくのは、どこの国でも普通のことだから。
こんな事態になってしまったのは、やはりGHQの影響が大きい。戦後すぐGHQは戦争に関わったと見られる政治家や企業家、そして教育者の追放処分を決行した。その影響を受けたのが学校教育。日本に再び戦争をさせないため、共産主義の教育者たちをずらっと並べてしまった。その代表が日教組という組織。
冷戦が激しくなって、アメリカはようやく軌道修正しようとした。だけどすでに後の祭り。ソ連や中国の息がかかった人たちが日本を弱体化させたままにしておくため、現在の憲法を神聖化することに成功してしまった。つまり憲法第9条さえあれば、日本は侵略されないという思い込みを与えた。
ボクの世代はそんな教育をモロに受けている。平和憲法があれば、どんな国も日本を侵略できないと思い込まされた。そのうえ自虐史観を植え付けられたことで、戦前の日本が世界中にひどいことをやったと信じさせられている、喧嘩両成敗という言葉など通用しない。
ただ昨日に紹介した世論調査によると、ようやくそんな思い込みから抜け出た人が増えてきたのがわかる。今日の報道によると、特に若い世代ほど憲法改正に前向きという結果が出ている。そして団塊の世代になるほど、刷り込まれた思い込みが強いせいか憲法改正に反対する人が多い。
日本の憲法について実情を知りたい人は、ぜひともこの本を読んでほしい。そのうえで憲法を改正するかどうかを自分なりに考えてみてほしい。おそらくいままでとちがった視点で世界が見えてくると思う。
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