他人の指摘は貴重な宝物
自分の顔を毎日鏡で見ていると、微妙な変化に気づかない。だからたまたま10年ほど前の自分の写真を見ると、体型の変化や老化を実感してしまう。『今』を浮き彫りにするという意味では、過去の写真は他人の客観的な視点とよく似ている。
自分のことって、意外にわからない。昨年に京都文学賞に小説を応募して、一次は通過したものの最終選考に残れなかった。だけど一次選考通過者には、一般審査員の感想が送られてくる。これが本当に役立った。
同意できるもの、できないものを含めて、いまの自分の力量を客観的に知ることができる。そして次に向けての方向性を明確にすることができる。それほと他人の指摘というものは、貴重な宝物だということ。
こんなことを考えたのは、ある記事を読んで面白かったから。
ヨーロッパ人とアメリカ人って、日本人よりははるかに近い関係だと感じている。もちろん歴史や文化のちがいがあって当然。だけど民族としての基本的なスタートラインが同じだから、それほど大きなカルチャーショックがあるとは考えていなかった。
だけどリンク先の記事を読むと、ボクたち日本人がアメリカに感じていることと共通点がある。そしておそらく、それらはアメリカで生まれ育った人には実感することのできないカルチャーショックなんだと思う。面白いのでその15を列挙してみよう。
1. 何でもでかいアメリカンサイズ
2. 攻撃的な警官
3. 貧困
4. 肥満
5. 甘すぎる食品
6. 砂糖依存
7. 車社会
8. 異常な価格
9. 銃社会
10. 老朽化する公共インフラ
11. チップ
12. トイレの隙間
13. スイスチーズ
14. CMだらけのTV番組
15. フレンドリーすぎる人々
というショックが15個も紹介されている。くわしい内容を知りたい人は、リンク先の記事をどうぞ。ボクはそのほとんどにうなずいてしまった。
ボクがアメリカに行ったのは30年ほど前。それでも同じようなことを感じた。レストランでサラダを注文すると、バケツに入ったような大型サイズの料理がテーブルに届く。アメリカのハーシーズというチョコレートは死ぬほど甘いwww
銃社会はかなり深刻。CNNのTwitterをフォローしているけれど、毎日アメリカのどこかで銃による死者が出ている。イギリス人にすれば、アメリカ人が毎日銃を持ち歩いていることが信じられないそう。それは日本人でも同じ。
トイレは映画でもよく見るよね。個室を使用しているかどうかすぐにわかる。ボクがアメリカの公衆トイレで戸惑ったのは、男性用の小便器の高さ。日本人のボクにすればかなり高いので、背伸びしないときちんと使用できなかった記憶があるwww
でもこれらの指摘は、アメリカ人にすれば何がショックなのか理解できないだろう。逆にいえばヨーロッパにも、そして日本にだって外国人がカルチャーショックを受ける習慣がいくつもあるはず。
もちろん指摘を受けたからといって、それをすぐさま変える必要はない。国家や民族固有の文化は守っていくべきもの。だからといって意固地になる必要もない。謙虚に他人の指摘を受け入れることで、新しい発見につながっていく可能性がある。良薬は口に苦し、ということだろうね
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。