できる人ほどよく休む
中学生時代に組んでいたロックバンドの4人は、半分が他校の中学生だった。ベースギターの友人がボクの中学校に転校したきたとき、そのバンドにヴォーカルとサイドギターがいなかった。それで誘われて参加することになった。
練習場所は太秦映画村の近くにあった貸しスタジオ。初めてリードギターとドラムのメンバーに会ってセッションしたとき、ボクはマジでぶったまげた。ドラムはイマイチだったんだけれど、リードギターの子が天才だった。
ボクも独学でギターを練習していて、それなりに自信はあった。練習する曲の担当パートも完全にコピーしたつもりだった。ところがリードギターのレベルの高さに呆然としてしまった。いますぐプロになれるんじゃないかと思ったほど。
秘訣を聞いて見たけれど、彼も独学だった。ひたすら練習してきただけとのこと。スタジオでも教えてもらったし、彼はわざわざ京都の東山を超えて山科のボクの家まで来てくれた。そして二人で何度も練習した。それでも彼のテクニックには遠く及ばない。
何が違うんだろう? 生まれつきの才能の差なんだろうか?
そんなことをずっと考えていた。結局答えは出なかったけれど、いまになって彼の上達の秘訣がわかったかも。
リンク先の記事は、最新の脳科学の研究結果をまとめたもの。ピアノの練習のような新しいスキルを習得する場合、頻繁に休憩をとると効果的に上達するとのこと。中学校時代の彼は、もしかすると休憩上手だったのかもしれない。
もちろん休んでいてばかりではダメ。集中して練習することは大切。だからといって長時間の練習を継続しているだけでは、あまり上達しないらしい。人間の脳って本当に不思議だよね、
研究の詳細は省くけれど、その概要だけを書いておこう。集中して練習をしたあと休憩すると、脳内でその練習が超高速再生されることがわかった。実際に練習する以上のスピードで追体験しているらしい。
脳は休憩中に練習した内容を超高速再生させ、記憶の圧縮と統合を行っている。その工程によってスキルが定着していく。どれだけ効果的に休むかがポイントだということ。
これは楽器の演奏だけではなく、他のことにも共通しているように思う。集中して練習する時間は絶対に必要。でもそれと同じくらい休むことも大切だということ。もしかしたら小説を書くことも同じかもしれない。
少しはマシになったけれど、いまのボクはギックリ腰が再発中。否が応でも定期的に休憩するしかない状況なので、かえってスキルアップにいいかもねwww
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