読書が脳にもたらす好影響
読書の方法に関して、昨年の暮れごろから新しいパターンが定着している。就寝前の2時間を読書に当てるのは同じ。変わったのは早朝。
ボクは常に4冊の本を並行して読んでいる。そのうち3冊は電子書籍。その電子書籍の3冊分を、毎朝5時台に起きて読むようになった。それまでは隙間時間に読んでいたので中途半端だった。でも早朝に集中する時間を設けることで、確実に読書量を増やすことができている。
電子書籍に関しては1章ずつしか読まない。だから実質的に読んでいる時間は3冊分で1時間程度。それでも習慣になることで着実に物語が先へ進んでいく。何より電子書籍は外が暗くても、そして布団に寝たままでも読めるのがいい。
そんな読書に関して、面白い研究結果を見た。
読書は脳に「永続的な影響」を与える。フィクションかどうかで違いも
読書の最大の特徴は、能動的な行動であること。映画を観ているときは受動的にならざるを得ず、物語の進行に合わせるしかない。でも読書は読んでいる途中で手を止めて考えたり、少し後ろに戻ったり、想像力をフル活動させて登場人物の顔を思い浮かべたりできる。
それゆえ読書は積極的に脳が活動することによって、永続的な好影響をもたらすことが検証されている。リンク先の記事によると、脳にもっとも効果的なのは小説等のフィクションとのこと。ノンフィクションに比べると、明らかに好影響が出ているらしい。
読書体験を積み重ねることで、まずは脳の左側頭葉が刺激されて活性化する。この部位は言語を処理する機能があるところなので、なるほどなぁと思った。
さらに中心溝という部位がある。そこは人の感覚と関連した領域で、読書体験によって活性化したネットワークが形成されているとのこと。おそらくバランス感覚が調整されて、感性が豊になるんだと思う。
興味深いのは、この脳の働きは読書をしていないときにも活発化しているそう。そのためには継続的な読書体験が必要だけれど、本を読むこと、特に小説等のフィクションを長期間にわたって読み続けることで、脳に永続的な好影響をもたらすことが確認されている。
ボクが興味深く感じたのは、暴力的な内容やネガティブな物語でも好影響をもたらしていること。例えば動物虐待をテーマにしたような小説を読んでも、かえって動物に対する思いやりが深まるそう。
暴力的な小説を読んでも、その人が暴力的な人間になることはない。それよりもその物語から有意義なものを汲み取ることのほうが圧倒的に多いらしい。最初に書いたように、読書は能動的なもの。だから自分にとって価値のあるものを無意識に引き寄せているんだろうね。
読書量が増えれば増えるほど、そうした脳の回路が固定化されていく。そして本を読んでいないときにも、その働きが活性化している。読書の大切さを改めて認識したと同時に、小説を書くことの意義も感じられた。おそらく物語を書くことは、小説を読む以上に脳を活性化するような気がする。知らんけどwww
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