知識は実行で知恵となる
バグが出ていたApple Musicが復活したので、待ちに待った新譜を楽しんでいる。ボクが応援しているイギリスのアン・マリーが、昨日セカンドアルバムをリリースした。
『Therapy』というタイトルで、すでに3曲がシングルとしてリリースされている。今朝から2度聴いた。前作のデビューアルバムも良かったけれど、この作品も彼女らしく元気が出る曲ばかり。音楽が癒しだと実感している彼女だからこそ、このタイトルになったんだろうね。
このアルバムに収録されている曲で、同じイギリスのリトル・ミックスとコラボしているミュージックビデオも昨日にリリースされた。めちゃ面白いビデオで癒されたなぁ。ちょうどメンバーが一人脱退したリトル・ミックスだから、アン・マリーがこのまま4人目のメンバーになってもいいような気がしたわwww
そして同じく待ちに待った本を読了した。
2021年 読書#69
『取材・執筆・推敲──書く人の教科書』古賀史健 著という本。
古賀さんの名前が記憶にない人でも、世界の31カ国で翻訳された大ベストセラーである『嫌われる勇気』という本を知っている人は多いはず。アドラー心理学の解説書で、ボクも手放せない紙の本として手元に置いている。
その古賀さんがここ数年取り掛かっておられたのがこの本。彼のTwitterやブログで執筆されている様子を見てきたので、この本を手にするのを楽しみにしていた。基本的にライターのための本なので、小説を書く人には少しジャンルちがいだと感じる内容だと思う。
ライターは取材やインタビューから原稿を起こす人たち。古賀さんは以前からライターのための教科書が必要だと感じておられて、この本の執筆に集中されていた。そして実際にライターのための学校もスタートされている。
500ページ近くある分厚い本だけれど、とても読みやすく書かれているのでスッと読み通せる。そして文章を書く人にとって、宝物となるようなノウハウが惜しげもなく網羅されている。小説を書くボクとしても、とても勉強になる内容だった。
ボク個人としてもっとも興味深く読んだのは推敲の部分。これは小説でも共通しているところなので、かなり真剣になって読み込んだ。ボク自身は推敲や書き直しが好きなので、それほど苦痛に思ったことはない。だけど自分の作品に関して他人の視点を持てるかといえば、それはあまり自信がない。それほど自分の作品を客観視するのは難しいということ。
ただ推敲というものは徹底してやるべき、という文章に気合をもらった。というのは今書いている小説の基本構成を組み直すかどうか迷っていたから。昨晩もそのことを考えていたせいで、あまり眠れなかった。
だけどこの本に後押しされたような気がして、今日は冒頭の部分から大幅に書き直している。方向が決まればあとは進むだけなので、今日は普通に眠れそうな気がする。こうした本を読んで知識を得ることは大切。
だけど忘れていけないのは、その知識を実行しないと意味がない。得た知識を実行に移すことで、その人の知恵となっていくんだと思う。とにかく文章を書こうと思う人には必読の書だよ。最後まで読み通すことで、いままでになかった視点を新しい武器にできるはず。
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