コロナ対策は基本に戻るべき
東京オリンピックは残すところ1週間。だけど競技を楽しみつつも、東京のコロナ感染状況を思うと複雑な気分になる。大阪でも明日から緊急事態宣言という、もはや1ミリも緊急性を感じないものが始まる。パラリンピックも強行するんだろうけれど、政府の無策ぶりが目立つばかり。
混乱の原因はいうまでもなくデルタ株。昨日のデータによると、東京の感染者のうち70%はワクチン未接種の人。ワクチン接種が進んでいる65歳以上の人の感染はわずか数%しかない。高齢化という人口比率から考えると、ワクチンの効果が出ているのは明らか。
ただデルタ株には厄介な問題がある。
ワクチン接種を完了した人でもコロナに感染する「ブレークスルー感染」とは?
その問題とは「ブレークスルー感染」というもの。リンク先の記事はそれに関して検証したもの。簡単にいえばタイトルにあるように、ワクチン接種を完了した人に感染するという現象。
ワクチン接種が完了しても感染しないわけじゃない。このことをまだ誤解している人がいて、ワクチンさえ打てば普通に過ごしていいと思っている人がいる。それは勝手な思い込みだと自覚したほうがいい。
もちろんワクチン接種することで、重症化することは防げる。だけどウイルスのキャリアとなることが避けられないということ。米疾病対策センター(CDC)が7月30日に発表した内容によると、ワクチン接種者がデルタ株に感染した場合、ワクチン未接種者とほぼ同量のウイルスを生み出していることがわかった。
つまりワクチン接種者がデルタ株に感染した場合、無症状のままワクチン未接種者と同じようにウイルスをばら撒いてしまう可能性があるということ。これを受けてアメリカではワクチン接種者のマスク不使用を撤回しつつある。
本当の意味でマスクが不要になるのは、ワクチン接種者が一定割合を超えて集団免疫を獲得してから。それまではワクチン接種をしたからといってマスクなしで過ごすのは、自分だけでなく他人にも悪影響を与えてしまう。
いまのままワクチン接種が進めば、来年にはコロナ以前と近い生活に戻れる可能性が高い。これは多くの医師や研究者の見解として一致している。だけどそれまでは確実な感染対策を継続していく必要がある。
つまり当初の基本に立ち返るということ。
手洗いを励行して、他人とマスクなしで話したり会食しない。そして三密を避ける。これだけのこと。
ワクチンは任意だけれど、この基本はすべての人が守るべき。ワクチンを接種した人もそうでない人も、もう一度コロナ対策に関して基本に戻るべきだと思う。ボクもそのことを意識することで、家族を守るために日々を過ごしていこうと自分に言い聞かせている。
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