男女のバランスが崩壊してる
大好きな映画の続編が未見だったので、もう一度最初の作品を鑑賞してから、ようやく目的の続編を観た。ただ微妙だったなぁ。
前作の雰囲気を完璧に踏襲していたけれど、最初の作品の主人公が強烈な魅力を放つ人物なので、どうしてもその壁を超えることができなかったように感じた。
その結果、ほとんど男性しか出演しない作品で、たった二人の女性がやたら目立つという、男女のバランスが崩壊したような仕上がりになっていた。
2021年 映画#113
『300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜』(原題: 300: Rise of an Empire)という2014年のアメリカ映画。
前作の『300(スリーハンドレッド)』は紀元前480年、100万人もの大群で押し寄せたペルシア帝国の軍勢を、たった300人で窮地に陥れたという史実に基づいた作品。この映画の主人公のレオニダス王がすごすぎて、続編はどうしてもレベルダウンしたような雰囲気になってしまった気がする
ただし映画の構成としてはよくできていた。レオニダスが戦っていた同じ日、実はアテナイ海軍もペルシア帝国の大艦隊と激しい戦闘を繰り広げていた。そのアテナイ軍を率いたのが、この映画の主人公であるテミストクレス。
戦闘シーンも撮影のパターンも迫力があって、前作と同じく興奮して観ることができた。ややエグさが勝ってしまったのが残念で、前作の戦闘シーンにあった『美』が失われていたのが少し残念だった。
ただテミストクレスも魅力的な人物で、映画としては成立していたと思う。ただレオニダスを演じたジェラルド・バトラーがハマり役すぎて、彼を超えるのは最初から無理で気の毒だったように思うなぁ。
それゆえ目立ったのが写真の女性。アルテミシアという元ギリシャ人だけれど、家族をギリシャ兵に殺されたことで復讐を誓った人物。少女時代にペルシア帝国の幹部に拾われたことで、最強の女性兵士して大群を率いることになった。
このアルテミシアをエヴァ・グリーンが演じていて、もうハマりすぎwww ちょっとイカれた雰囲気も、復讐心に燃える姿も、そしてテミストクレスを籠絡しようとする色気も完璧。とにかく強くて、男性兵士がバッタバッタと切り捨てられてくのは爽快だった。
最終的には、夫のレオニダス王を殺されたスパルタ王妃のゴルゴが援軍を引き連れてくることで、アテナイ軍はペルシア帝国に勝利する。アルテミシアもレミストクレスに殺されてしまう。だけど彼の活躍よりも、アルテミシアの残虐で復讐の鬼となった姿が脳裏から消えない。
さらにラストで駆けつけてきたスパルタ王妃のゴルゴの強いこと、強いこと。あの屈強なスパルタ兵士の先頭に立って、ペルシア帝国の兵士を切り刻んで血祭りにあげていく。前作と同じくレナ・ヘディが演じていて、美しさと強さが無理なく同居していた。
結局は、この二人の女性に注目を奪われてしまった作品だったなぁ。まぁ男性としては、そのほうが楽しかったかもしれないけれどねwww
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする