嘘をつけない看護師に好感
今日から9月になったけれど、新作小説の出口が見えない。すでに8万字を超えているのに、物語の構成を見直しているという状態。こうなると早くて10月、普通に進んでも11月の完成になりそう。完成した時点で投稿先を決めるしかなさそう。
とりあえず今日からは、今月の中旬に締め切りとなる文学賞に意識を向けることにした。過去作品を改稿して投稿する予定。とりあえず打席数を増やしておかないと、ヒットもホームランも打てないしね。しばらくは気持ちを切り替えて集中しよう。
切り替えといえば、イメージチェンジに成功した俳優の映画を観た。
2021年 映画#128
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(原題:Knives Out)という2019年のアメリカ映画。いわゆるミステリ作品で、探偵が真犯人をあぶり出すという古典的な作品。日本でいえば金田一耕助シリーズのようなもの。ただし、最新の映画なのでまったく古臭さは感じない。
ブノワ・ブランという名探偵を演じているのは、写真でわかるようにダニエル・クレイグ。サングラスをしているけれど007じゃないよ。この映画の彼は、すっかりキャラを変えている。いままで数え切れないほど彼の作品を観ているけれど、まったく初めてのキャラ。
頭はいいけれど、ちょっとした変人で、クスッと笑ってしまう。この映画は続編がすでに撮影中なので、新しいダニエル・クレイグののシリーズ作品になりそう。おそらくジェームズ・ボンドのイメージを払拭しようとしているんだろう。
新しい映画だしミステリなので、ネタバレはしないのでご安心を。犯人や事件の真相がわかったら面白くないからね。有名なミステリ作家が死亡した。莫大な財産を有している人物で、当然ながら遺産相続が発生する。警察では自殺として解決していた。
ところが匿名の人物が、大量の札束と一緒にブランに調査を依頼してきた。そこでハーランの屋敷に集まっている遺族達の前で、ブランの謎解きが始まる。よくあるパターンなんだけれど、誰にもハーランを殺す動機がある。それゆえみんなが嘘をつく。
唯一嘘をつけないのが、ハーランが雇っていた看護師。まだ若い女性で、不法移民の娘であるマルタ。なぜ嘘をつけないかといえば、彼女は嘘をつくと食べ物を吐いてしまうという体質だったから。かなり乱暴な設定だけれど、これがとにかく笑えるwww
『ライアー・ライアー』という嘘がつけない弁護士の映画があったけれど、性質としては同じ。調査するブランとしては、嘘をつけないマルタの証言が誰よりも信用できるということ。ところがこのマルタがハーランの死に大きく関わっている。
とてもユニークな謎解きなので、ミステリ好きな人にはオススメの作品。ダニエル・クレイグはもちろん、ハーランを演じたクリストファー・プラマーが素敵だった。今年の2月に亡くなったのが寂しい限り。
それ以外にも、ジェイミー・リー・カーティスやマイケル・シャノンという名優が素晴らしい演技を見せてくれている。そしてマルタを演じたアナ・デ・アルマスという女優さんがキュートで最高だった。嘘をつくと嘔吐するシーンはマジで笑う。調べてみると、007の最新作でもダニエル・クレイグと共演しているらしい。
続編ではエドワード・ノートンやイーサン・ホークが出演しているとのこと。まだ撮影中だけれど、ダニエル・クレイグの新しい代表作になりそうだね。
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