映画館に行きたいけどなぁ……
いかにもイギリス、という素敵なニュースを見た。歴史的に称号が好きな国民性なんだけれど、その理由がなんともカッコいい。
俳優のダニエル・クレイグがイギリス海軍の中佐になったという記事。といっても従軍するわけじゃなく、名誉中佐という大使的な役割。だけど海軍が発表した授与理由がいいんだよね。記事から抜粋してみよう。
『「過去15年間、ボンド中佐を演じ、世界各地での任務で英国を守り続けて来た」とし、「そのことは海軍が、ボンド自身と同様の技術や手練を駆使しながら毎日励んでいることでもある」と強調した』
フィクションの存在だけれど、彼が演じてきたジェームズ・ボンドと同じ階級にした。これでダニエル・クレイグは名実ともにジェームズ・ボンドだということ。海軍の説明も理にかなっていてユニーク。
要するに10月から公開される映画のプロモーションなんだろう。コロナの影響でずっと延期になっていた007の最新作である『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が10月1日から公開される。宣伝だとわかっていても、気持ちのいいニュースだった。
ビリー・アイリッシュがこの映画の主題歌を歌ったけれど、すでに遠い過去のように感じる。それほど長く延期されていたんだね。『トップ・ガン』の続編も含めて、興行収入が見込める映画は売却されることなく延期を選択している。
コロナ以前なら、ボクは絶対に映画館に行く。特にダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドが大好きなので、これまで欠かさず映画館の大画面で観てきたから。同じ作品を二度観に行ったこともある。だけど今回の作品に限っては見送ろうと思っている。
タイミングよく日本では10月1日から緊急事態宣言が解除される。映画の公開としては最高だよね。それだけに映画館に人が殺到しそうな気がする。もちろん感染対策は取られているだろうし、これまで映画館でクラスターが起きた事実はほぼない。
だけどこのブログで何度も書いているように、我が家には病気猫のミューナがいる。だから無症状であろうとボクは絶対に感染できない。ボクが感染すれば妻は濃厚接触者となってしまい、ミューナをどこかに預けなくてはいけない。そんなことになれば彼がストレスで命を縮めることになるのは確実。
ワクチン接種を二度済ませても、ブレイクスルーが起きている。つまり重症化しないからといって、感染しないわけじゃない。だからダニエル・クレイグの顔を見たいばかりに、わざわざそんなリスクを負うつもりはない。映画はいずれサブスク配信されるだろうから、それまで我慢すればいいだけのこと。
こんなことを書くと、エンタメ関係者からは非難されるだろうな。映画好きなら映画館に行って応援しろよ、といわれるかもしれない。
その気持ちはわかるけれど、ボクにとって家族に代わる存在はない。ミューナの老後人生(猫生)を少しでも快適に過ごさせてやりたい。そのためなら大好きな映画もコンサートも余裕で我慢できる。フラフラ出歩いたことで、永遠に後悔するようなことは絶対にしたくないから。
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