ドローン運搬の利点と落とし穴
まだ夏の暑さが居座っている神戸。昨日も買い物帰りに荷物を手にして、自宅に通じる登り坂を歩くだけで汗びっしょり。だけど商品は自分で選びたい。買った商品を宅配してもらうことはできるけれど、どうせ歩くなら自分で持とうと思ってしまう。
でも昨日のような蒸し暑い日に壁のような登り坂を眼前にしたとき、妻が自宅から飛ばしてくれたドローンに荷物を運んでもらえたらいいのになぁ、と本気で思ってしまうwww
だけどそれほど荒唐無稽な発想でもないように思う。近い将来、そんなことが可能になるような気がする。ドローンを使った運搬は着実に実用化への道を歩んでいる。Amazonもすでに社会実験を始めていて、そのうち頻繁にドローンを見かけるようになるかも。
そんなドローン運搬には利点だけでなく、思わぬ落とし穴もあるらしい。まずは利点から。
これはすごい! 今年の9月25日、カナダで臓器移植用の肺がドローンで運搬された。世界で初めてのことらしい。カナダのトロント・ウェスタン病院からトロント総合病院までドローンを飛行させて肺を運んだ。その距離は1.5kmだけれど、空を最短距離で結ぶから何よりも早いだろう。
実際に肺の臓器移植は早期運搬が他の臓器より求められていて、これまでうまくいっていないケースが多かったそう。今回の手術は見事に成功して、移植を受けた患者さんも順調に回復している。このケースはドローン運搬の利点を最大に生かしたものだと思う。
だけどドローン運搬に関して、思わぬ天敵が存在していた!
その天敵とはカラス。オーストラリアではウイングという会社がドローン運搬を実用化させている。テスト飛行を含めた10万回配達を達成していて、事業は順調に進んでいた。ところがカラスという天敵が登場したことで、対策のために一時徹底へと追い込まれている。
春から夏にかけて、カラスはひなを育てる。だから巣の近くを通るドローンを敵とみなすことで攻撃してくる。リンク先の記事に映像がアップされている。あっという間の素早い攻撃で、スローで見ないと分からないほど。ドローンはバランスを崩して荷物を落としてしまった。
日本ではカラスは鳥獣保護法で保護されている。だから許可なく攻撃したり捕獲できない。これは外国でも同じようなものだろう。だからカラスに攻撃を仕掛けられても問題のない運搬ドローンを開発するしかない。これはなかなか難しそう。
日本でも2022年からドローン運搬が解禁される。最初に紹介した臓器移植のように素晴らしい効果が期待される。その一方でカラスの攻撃にも対応する必要が出てくるはず。カラスは賢いから、ドローンが無人なのはわかっている。だから遠慮なく攻撃してくるだろう。
まぁ空に関してカラスのほうが先輩なんだから、素直にカラスから助言を請うしかない。つまりカラスの生態を真摯に研究するということ。そうしないとカラスに鼻で笑われて、簡単にドローンを墜落させられてしまうような気がするなぁ。
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