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高羽そらさんインタビュー

Amazonで紙の本が出版可能

毎日4冊の本を並行して読んでいる。そのうち3冊は電子書籍。まだ薄暗い朝に起きて読書をするとき、電子書籍だと灯りなしで読めるから。

 

ただ時間数の配分だけでいえば、圧倒的に紙の本を読んでいる時間が長い。ページを繰る感覚が子供のころから染みついているので、どうしても紙の本に愛着を覚えてしまう。同じことを感じている人が多いのか、Amazonが新しい試みをスタートさせた。

 

Amazon、「Kindle ダイレクト・パブリッシング」で紙書籍の出版が可能に 誰でも手軽に紙書籍を販売できる

 

ボクが初めて出版した紙の本は、ハート出版によって編集・製本されたもの。商業出版というのはこのルートが基本となる。ボクが京都で印刷会社に勤めていたころ、自費出版の本を製版から製本まで手掛けたことがある。これは取次に配本されないので、書店に並ぶことはない。費用もかなりかかる。

 

ところがAmazonが、そんな個人向けに紙の本の出版を開始した。つまり出版社の手を通さずに紙の本を出せる。そしてAmazonのサイトで販売できる。これは出版界にかなりの波紋を引き起こすことになりそう。どのような仕組みなのか、リンク先の記事から抜粋してみよう。

 

『「Kindle ダイレクト・パブリッシング」のアカウントを取得し、本のタイトルや著者名、ジャンル、内容紹介など読者に向けた情報の入力、原稿と表紙をPDFファイルで作成、本の販売地域と希望小売価格を決定となる。

 

 

「Kindle ダイレクト・パブリッシング」における紙書籍出版では、注文に応じて印刷を行うため、著者が在庫を抱える必要がない。販売価格は著者自身で設定でき、紙書籍で60%、電子書籍で最大70%のロイヤリティを受け取ることができるが、紙書籍の場合はロイヤリティから印刷費が差し引かれる』

 

なるほどねぇ。よく考えてある。出版社での印税は基本が10%程度だから、60%というロイヤリティは印刷費を差し引いても魅力的。その印刷費がどの程度なのかこの記事ではわからない。だけど販売冊数をある程度見込める人なら、出版社の印税よりも収入が増えるような気がする。

 

だけど決定的に欠けているものがある。それは『編集』が介在しないということ、

 

この差は思っているよりデカい。著者というのは作品に対して主観的な視点しか持てない。だから編集者によって客観的な視点を挿入しないと、その作品は独りよがりなものになってしまう。さらに編集者はプロデューサーでもある。その本を売るための戦略を練る軍師のような存在。

 

ここで注目されるのが、出版社から独立して動いている編集者たち。ボクがTwitterをフォローしている人がそう。元大手出版社の編集者で、脱サラすることで編集専門の会社を経営されている。最近ではフリーランスの編集者という人も見かけるようになった。

 

このAmazonの新しい動きは、そのような編集者たちにとって最大のビジネスチャンスかも。個人で紙の本を出したい人に対して、作品に『編集』を提供することができる。これはかなりの需要があるだろうと思う。

 

逆にいえば既存の出版社にとっては脅威だろう。これまでのやり方に固執していると、新しい出版の流れから締め出されていくかもしれない。最悪なのは出版の取次会社。Amazonは取次を介さない書籍販売を出版社に持ちかけている。それに対応している大手出版社も出てきた。

 

『本』というコンテンツの概念が、これから大きく変化していきそうな予感がする。ただどのように変わろうと、文章を書く人間はより良い作品のために奮闘していくしかない。システムが新しくなっても、面白くない本は売れないから。まずは人に読まれる作品を書くこと。それが絶対的に必要な前提だと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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