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高羽そらさんインタビュー

なぜ神戸で暮らしてるの?

今年の関西の紅葉は平年に比べて早いらしい。我が家から見える神戸の六甲山系はようやく色づきかけたところで、来週以降になると本格的な秋の装いへと変わっていくはず。今日歩きながら六甲山を見ていて、京都から神戸へ引っ越してきたときを思い出していた。

 

今月の勤労感謝の日が来ると、神戸に引っ越して満13年になる。引っ越して落ち着いたころ、六甲山の紅葉の美しさに感動したことをはっきりと覚えている。あれから13年が経った。この先神戸で迎えるクリスマスやお正月は14回目。この満13年という数字をボクは感慨深く思っている。一見中途半端な13という数字だけど、実は大きな意味があるから。

 

年が明けて2022年になると、妻と結婚して満25年を迎える。つまり銀婚式。この25という数字を起点に考えると、ボクが13という年数を感慨深く思っている理由がわかると思う。

 

ボクも妻も京都市で生まれ育った。出会ったのも祇園の芸舞妓事務所という京都を象徴するような職場だった。それなのに13年も神戸で暮らしている。つまり結婚してから半分以上は神戸にいたということ。京都に強い縁を持つ二人なのに、神戸の時間のほうが長くなっている。とても不思議な気分だった。

 

ちなみに京都の金閣寺近くで生まれた黒猫のミューナも、15年半という猫生のうち13年を神戸で過ごしていることになる。彼にとって神戸での生活がほとんどを占めている。これまた不思議な気分。

 

『地縁』というものは存在する。ボクはそう確信している。人間が暮らす場所というのは、単なる偶然の積み重ねではない。意識できなくても、その土地との深い縁があるからこそ暮らせる。地縁がなければ、おそらくすぐに他所へ引っ越してしまうだろう。

 

ボクは京都と神戸以外に地縁を感じている場所がある。それは学生時代を過ごした石川県。学生時代を過ごし京都に戻ってきてから、父方の祖母のお通夜の席で叔父から興味深いことを耳にした。

 

ボクの曾祖母は『トラ』さんという名前で、石川県の出身だったそう。叔父は調べてみたけれど、トラさんの石川県での暮らしぶりはわからなかったらしい。おそらく貧しい家だったのだろう。京都に出てきて、なんと芸妓として暮らしていたらしい。

 

石川県、そして京都の芸妓。これだけでボクとの縁を強く感じている。学生時代を曾祖母の故郷である石川県で過ごし、妻と出会った職場は祇園の芸舞妓事務所だった。おまけにボクの干支は寅年www   どうも曾祖母に引っ張り回されているような気持ちになる。

 

祇園の事務所に勤めていたとき、古い名簿で曾祖母の名前を探したけれどわからなかった。京都には現在でも5つの花街があるので、ボクが働いていた祇園甲部以外なら探すのは無理だろう。とにかく石川県、京都、特に祇園については強い地縁を感じている。

 

となると妻と結婚して半分以上の期間を暮らしている神戸にも、なんらかの『地縁』があるとしか思えない。だけどいまのボクにはさっぱりわからない。

 

妻と二人で神戸に引っ越すのを決めた理由は、強いていえば直感。なぜか京都を出たくなって、選んだのが神戸だった。いまだになぜ神戸だったのかわからないけれど、そう決まっていたとしか言いようがない。

 

いまのマンションは、震災の再建物件なので相場より安い値段で購入することができた。元々の地価からいえば、手が出るような地域じゃない。それは移住したいというタイミングで出会ったからで、そうでなければまったく別の土地で暮らしていた可能性もある。

 

おそらくこれからも神戸で暮らすと思う。だって大好きな街だから。適度に都会で、海も山もある。神戸とボクの『地縁』はわからない。いつか判明することがあるかもしれないけれど、あまり気にしていない。だってこの街がボクを受け入れてくれているのがわかるから。それでいいと思うなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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