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高羽そらさんインタビュー

コロナ前の世界には戻れない

世界の情勢でも、個人の意識においても、変化はスパイラルという形態を取るのが自然の摂理だと思う。見た目の変化が起きて、揺り戻しのように再び以前の状態に戻ったように感じる。このくり返し。

 

だけで感覚として以前に戻ったと感じるだけであって、まったく同じではない。スパイラルのベクトルが上向きか下向きかというちがいはあっても、以前とは別の次元において揺り戻しが起きている。要するに似て非なる世界だということ。

 

日本では新型コロナの新規感染が落ち着いてきた。ワクチン接種も進んでいるので、もし第6波が来たとしても小規模なものだというのが医療関係者の多数意見。そこで経済の復活を願って、以前のような状況に戻そうという動きが進んでいる。

 

だけど戻ったように見えても、コロナ禍という経験をしたあとでは、同じ世界が戻ってくることはない。それが変化の持つ基本的な法則。そのことが分かりやすく解説されている記事がある。

 

忘年会「絶滅」問題を解決できるのは誰だ?コロナ後も需要が戻らない理由

 

2021年も間もなく終わろうとしている。コロナ以前なら12月は忘年会のシーズン。コロナの新規感染が落ち着いたことで、忘年会による消費の増大を期待しているのが飲食業界。ところがコロナ以前のようにはいかない、というのがリンク先の記事の主旨。

 

忘年会が以前のようにならないという理由を見ると、最初に書いた変化の法則が理解できる。記事からその理由を抜粋してみよう。

 

(1)会社がまだ忘年会を認めていない。やりたいのだけれども周囲の目が怖いなどコロナがらみの理由


(2)忘年会は嫌い。忘年会の意義を感じていなかったので、このままなくなってほしいという参加者側の理由


(3)リモートが進んで、そもそも人が集まりにくいという新しい理由

 

昨年はまだコロナ禍という状況だったので、忘年会を見合わせた企業が多い。その経験をしたことで、それ以前に見えていなかったものが明らかとなった。

 

忘年会が潜在的に嫌い、と感じている人は多い。実はボクもその一人だった。気の合った人たちと会食するのは楽しい。だけど義務的な参加を強いる会社の忘年会は、苦痛以外の何ものでもなかった。それは転職して職場が変わっても同じ。

 

社会人になって初めて経験した忘年会は、元請会社が主催する宴会だった。ボクは父親が経営する会社に勤めていて、ほとんどの仕事が下請けだった。それゆえ元請けの忘年会に欠席するわけにはいかない。

 

まだ大学出てたの若造が、ビール瓶やお銚子を手にして元請会社の人間に酌をして回る。あんな苦痛を最初に経験してしまうと、すっかり忘年会が嫌いになってしまった。二次会はお決まりのスナックでのカラオケ。場を盛り上げるために、下請け会社の後継であるボクは率先して歌わなければいけない。マジで最悪の経験だった。

 

同じようなことを感じている人は多い。特に若い世代の人たちはそうだろう。だから忘年会のない年末を一度経験してしまうと、元に戻ることができないという感覚が痛いほどわかる。そのうえリモートを経験することで、直接に会わなくても業務が遂行できるということも『知って』しまった。

 

それゆえ今年の年末も忘年会を縮小する会社が多い、という主旨の記事。説得力があるし、かつ変化の法則にのっとった推論だと思う。そしてその結論として導かれた内容に納得した。

 

経済を復興させるなら、企業の交際費を損金算入できるようにするべきというもの。社員のために忘年会に金を使う機会は確実に減る。だったら企業同士の交流を深めることで、飲食業界を援護するべきだという発想。ボクもそれがベストだと思う。

 

コロナがインフルエンザ並みの扱いになっても、二度とそれ以前に戻せないものがある。時間を戻せないように、その変化をなかったことにはできない。以前と同じ世界が戻ってくることを期待している限り、時代の変化に取り残されていくことになると思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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