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高羽そらさんインタビュー

111年後に図書館へ返却された本

ボクは図書館のヘビーユーザーなので、常に複数の本を借りている。神戸の場合は2週間借りられて、予約が入っていなければ1度だけ延長できる。

 

だから手元にある本を読む順序として、再延長できるかどうかを基準にしている。とにかく1日でも返却が遅れるのが嫌なので、外出予定と付き合わせて読書計画を立てている。おかげて1度も延滞したことはない。

 

ところが借りた本の延滞に関して、アメリカにとんでもない猛者がいた。

 

図書館から111年間貸し出し中だった本が返却される

 

アメリカはアイダホ州の公立図書館に匿名の郵便が届いた。図書館で貸し出された本が返却されたらしい。その本を調べてみると、なんと1910年にカーネギー公立図書館で貸し出しされた本であることが判明した。111年前から借りっぱなしだったということ。

 

リンク先の記事では、もし滞納金を請求するとすればどれくらいの金額になるかが試算されている。111年前の延滞金は1日あたり2セント。それで計算すると約9万円ほどになるそう。

 

だけど20世紀の初頭には延滞金は本の金額を超えないこととされ、最近になってこのアイダホ州では延滞金システムを廃止している。だから返却者が延滞金を請求される可能性はないだろうとのこと。

 

111年も延滞したことに対する延滞金の考察は面白かった。だけどもっと知りたいことがある。もし可能なら、徹底的に調べてほしい。

 

それはこの本のここまでの歴史。返却者は匿名とのことなので、名乗り出ない限り素性は分からないだろう。だとしてもその人が111年前に借りたわけじゃない。だからどういった経緯で、その人の手元に111年前の本が届いたのかを想像するだけでワクワクする。

 

111年前に借りた人の子孫かもしれない。あるいはたまたま引っ越し先にこの本が残されていて、見つけた人が返却処理をしたかも。あるいはどこかのガレージセールにこの本があって、偶然手にした人が返却した可能性もある。

 

というように、この本にまつわるドラマが絶対にあると思う。想像しているだけで数えきれないほどのエピソードを感じてしまう。ボクは本の延滞金よりも、こちらのほうが気になって仕方ない。この本に目や耳があるとして、彼あるいは彼女は、この111年間のあいだに何を見て、何を聞いてきたんだろう?

 

これって小説にしたら面白そう。この本の視点で物語にしたら、111年という時間をリアルに語ってくれそう。1910年に貸し出された本なら、二度の世界大戦も経験している。湾岸戦争や911テロもあった。もしかしたらケネディ大統領の暗殺を見ていたかもしれない。そしてコロナ禍も知っている。

 

こうなったら匿名者が名乗り出るより、作家が勝手に想像するほうがいいかもね。創作意欲を刺激される記事だった

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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