こんな秀作を見逃していたなんて
今日はこの冬になって本気で寒いと感じた。神戸の最高気温はいまのところ9度台で、二桁に上がりそうにない。いよいよ紅葉も終わりで、六甲山系も冬枯れの季節が近づいてきた。昨日の写真だけれど、今年最後の紅葉をアップしておこう。
我が家の玄関から見た、六甲山系の摩耶山や神戸大学方面の写真。自宅からこんな風景を見ることができるので、コロナ禍でも外出する必要がない。さすがに今日は六甲山に観光へ来た人も、寒さに震えていることだろうと思う。
さて、今日は素晴らしい映画を観た。タイトルはなんとなく耳にしていたけれど、なぜ見逃していたのかまったくわからない。出演キャストだけで飛びつくはずなのになぁ。きっといま観ることに意味があったんだろう。知らんけどwww
2021年 映画#178
『イルマーレ』(原題:The Lake House)という2006年のアメリカ映画。2000年にヒットした韓国映画をリメイクした作品。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックという『スピード』カップルが出演しているのに、なぜ見逃していたのかわからない。二人とも大好きな俳優なのに。
もしかしたら当時は、韓国映画のリメイクということであまり期待していなかったのかもしれない。もしそうだとしたらボクは馬鹿だった。この物語は、時空移動が大好物のボクにとってストライクの作品。とにかく主演の二人が素敵すぎて、感動の涙を拭くのに忙しかった。
サンドラ・ブロック演じるケイトは、愛犬のジャックと共に湖畔の家を出る。医師の研修を終えて、シカゴの病院で働くため。後ほどわかるけれど、恋人と結婚するための引っ越しでもある。
だけど念のため、郵便が転送されないときは送って欲しい、と新しい住所を書いて家の前のポストに入れた。ところがその湖畔の家に住むアレックスから、そのポストに返事が届く。この家に以前の住人は存在しない、と。
ここで事実が明らかになる。アレックスが存在してる世界は2004年。ケイトが存在している世界は2006年。これはアニメ映画の『君の名は。』の設定と同じ。二人の会話を繋いでいるそのポストが、手紙を時空移動させていたということ。
この『手紙』というのがいいよね! メールが普通にできる時代だけれど、時空を超えているからポストに手紙を入れるしかない。ボクたちの世代にすれば、文通でやり取りをするということに、言葉にできない郷愁を覚える。
さてこの2年という時間の遠距離恋愛を強いられた二人の未来は? ボクは映画の前半部分で伏線、並びに結末が見えてしまった。このままでは悲しい物語で終わってしまう。ボクが作者なら、そこで終わらせていたかもしれない。
ところがこの物語の作者は、そこに魔法を仕込んでおいた。それゆえ先ほどの写真のシーンが存在する。それがどのような仕掛けなのか、興味がある人は是非とも本編を観てほしい。なぜこのポストが時空移動するかという詳細を気にしなかったら、二人の想いに寄り添うことで素晴らしい感動を味わえるはず。
『スピード』でも感じたけれど、この二人は本当にお似合い。どぢらもハリウッドを代表する俳優になったね。キアヌ・リーブスに関しては、『マトリックス』の最新作と、『ジョン・ウイック』シリーズの続編を早く観たい。アレックスとはまったく別人のキアヌだけれどね。
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