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高羽そらさんインタビュー

21世紀版のエクソシストだね

久しぶりに正統派の洋画ホラーを観た。洋画はゾンビが登場することが多く、怖いというより滑稽に思えてしまう。

 

ところがホラー界の重鎮であるサム・ライミがプロデュースして、ある実話を映画化した。少し前の作品だけれど、21世紀版のエクソシストという雰囲気だった。どこか懐かしく、ホラーとして見応えのある作品だった。実話というのがいいよね。

 

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2021年 映画#187

『ポゼッション』(原題:The Possession)という2012年のアメリカ映画。ポゼッションの意味は『保持』になる。この作品において保持されるのは少女で、保持するのは悪魔という図式。ちなみにR指定はされていないので、怖いけれど安心して観ることができる。

 

冒頭に古い木製の箱が登場する。その箱に触れようとした老女が、いきなり見えない何者かに攻撃されて瀕死の重傷を負ってしまう。つかみからかなり衝撃的な映像だった。

 

そして場面は一気に変わって、これこそアメリカという雰囲気になる。離婚した父親が、元妻の家へ二人の娘を迎えにいくというシーン。当然ながら元妻には一緒に暮らす新しいパートナーの男性がいる。このままだと典型的な恋愛映画のような展開。

 

姉妹は姉のハンナと妹のエミリー。高校生と中学生くらいかな? 父親のクライドはバスケットのコーチで、離婚で家を出たことで新しい家を買った。その家で元妻と交互に娘たちと過ごすため。翌日クライドと二人の娘は、ドライブ途中にガレージセールを見つける。

 

そこにあったのが冒頭に出てきた古い木製の箱。妹のエミリーがその箱に一目惚れして、クライドの自宅に持って帰る。複雑に組まれた箱らしく、開け方が簡単にわからないようになっている。エミリーは自分の部屋に持っていって、その箱を試行錯誤しながら開けようとして成功する。

 

その翌日から異変が起きる。エミリーがふさぎ込むようになり、いつもとちがう。父親に対して暴力的な行動を見せるようになった。やがて木製の箱を手離そうとせず、学校にまで持っていく。男子生徒がその箱をエミリーに黙って見ようとしただけで、エミリーは怒り狂って男子生徒に怪我を負わせてしまう。

 

ここまで書けばわかるように、その箱には悪霊、あるいは悪魔が潜んでいた。エミリーの様子が尋常ではないと気づいたクライドは、エクソシストにくわしいユダヤ教のラビに相談する。なぜなら箱にはフビライ語らしい言葉が書かれていたから。

 

ラビの見立てによると、その箱は悪魔を封じ込めたものだった。だから開かないような構造になっていた。それなのにエミリーが開けてしまったことで、彼女は悪魔に肉体を乗っ取られてしまった。クライドはエミリーの除霊をラビに依頼する。ここからの映像が壮絶。

 

1970年代の『エクソシスト』でも衝撃的なシーンがあった。その作品に負けず劣らず、かなり恐ろしい映像が続く。よくできていて、久しぶりにドキドキしながら楽しむことができた。実話だと思うと怖いけれどね。

 

結末としてはこの家族に平和が訪れる。箱が開いているときに悪魔の真の名前を呼びかけることで、悪魔はその箱に閉じ込められる。クライドは一時的に自分の身体に悪魔を取り込むことでエミリーを救った。そして駆けつけたラビによって、悪魔の封じ込めに成功する。

 

『エクソシスト』では除霊に成功した神父が殺される。この映画でもラストシーンは同じ。無事に除霊を成功させたユダヤ教のラビが殺されてしまう。そしてその木製の箱はどこかに消えてしまったというオチ。

 

実話だとしても、どこまでが真実なのかわからない。だけど悪魔祓い映画としては面白い作品だった。特にエミリー役の子役が最高。純真な雰囲気から悪魔への豹変具合がすごい。本当に取り憑かれているのではと思うほど。ホラー好きにはオススメの作品だよ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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