アシモフの宇宙観に接近中
ちょっと、ちょっと何これ? すごいアルバムを聴いて感動している。ここ数年ヒット曲を飛ばし続けているザ・ウイークエンドが、予告なしにいきなり5枚目のニューアルバムをリリースした。新曲が出ていたので近いとは思っていたけれど、こんなにいきなりとは思わなかった。
『Dawn FM』というタイトルで、今月の12日にリリースされた。今日になってようやくじっくり聴いたけれど、たった一度でノックアウトされた。これはすごいわ。ザ・ウイークエンドの過去のアルバムも素晴らしいけれど、この作品は最高作かも。
その証拠に、アルバムの発表と同時にイギリスのアルバムチャートでいきなり1位にランキングされている。これから深く聴き込んで行くのが楽しみ。グラミー賞の選考に不満があるとボイコットしている彼。まさにその意地を張り通したような、素晴らしいアルバムだと思う。
同じく最近のアルバムでお気に入りは、結成10年を記念してリリースされたリトル・ミックスのベストアルバム。基本的にアップテンポの曲が多いけれど、このアルバムでキラリと輝いている曲はバラード。『Secret Love Song』というタイトルで、メロディを耳にするだけで、美しさに感動して涙が出てくる。
この曲を知らない人のために、過去の映像をチェックしてみた。オフィシャルのミュージックビデオもいいんだけれど、最高の映像を発見。1年前のライブ映像で、3人(この曲がリリースされた5年前は4人だったけれど)の歌唱力の素晴らしさを堪能できる映像。声とメロディの美しさに心がブルブルと震える。
騙されたと思って一度聴いて欲しい。ということでリンクをあげておこう。
さて、ドラマで『ファンデーション』という作品を見て、その世界の理解を深めるため、原作者であるアイザック・アシモフの作品をチェック中。まだ『ファンデーション』に到達していないけれど、同じ世界観を描いている先行作品が3作ある。その2作目を読了した。
2022年 読書#5
『暗黒星雲のかなたに』アイザック・アシモフ著というSF小説。前回に読んだ『宇宙の小石』より、さらに『ファウンデーション』に近づいてきた。宇宙を支配する帝国と、それに対抗する勢力との争いが描かれている。
この小説の翻訳本が出版されたのは1964年で、ボクがまだ2歳のころ。古い印象がある写真の図書館本で1974年の出版。なのに内容を読んでも、現在のSF作品と比べてまったく遜色ない。むしろこの時代に、よくこれだけの内容を書けたなと驚いている。
ストーリーを書いてもあまり意味がないので、SF好きの人は是非とも読んでみるべき。基本的にこの小説では帝国軍との戦争は起きない。主人公であるバイロンと総督の娘であるアーテミシアとの恋愛物語のようになっている。
この小説の9割部分まで、アーテミシアの父である総督のヒンリック5世はバカ役に徹している。帝国に脅威に屈して、娘を帝国官僚の爺さんに嫁がせようとしているくらい。だけどバイロンの活躍によって、ヒンリックの真の姿が明らかにされる。このどんでん返しに感動する。とにかく小説として最高に面白い。
さらにボクにとっては、『ファンデーション』のドラマで使われていたアイテムの解説本となった。人間を一瞬でバラバラにする原子銃がこの作品ですでに登場している。さらに帝国の宇宙船は、設定をすれば自動で定期的にワープできる。これもドラマで重要な役割を担っていた。
少しずつアシモフの宇宙観に近づいてきたように思う。もう1作を読めば、いよいよ『ファンデーション』の原作を読む予定。といってもアシモフの『ファンデーション』で7作品あって、別の作者が書いた続編が3作品もある。つまりあと11作品も読めるということ。マジで楽しみで仕方ない。
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