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高羽そらさんインタビュー

可愛いからって意地悪する?

小学生くらいが主人公のドラマや映画で、好きな女の子に意地悪をするという少年が出てくる。かなり頻繁に使われている設定なんだけれど、ボクは昔からこのパターンがしっくりこない。相手の気を引きたいのはわかるけれど、その表現が意地悪になるという感覚が理解できなかった。

 

ところが昨日ある記事を見て驚いた。人間の脳の特質として、そうした行動が認められるとのこと。

 

「圧倒的かわいさ」に対してイジワルしたくてたまらなくなる理由

 

リンク先の記事は、カリフォルニア大学の研究チームが発表したもの。

 

『人間の脳は、「かわいい」という感情が大きくなりすぎると、その感情を「対象の頬をつねる」ことで調整している』という内容。ボクにすればなんで可愛いのに頬をつねるのかわからない。

 

よく見る光景としては、生まれたばかりの赤ちゃんの両頬をプニプニとつまむような仕草。あれはつねっているのではなく、可愛さのあまりの愛情表現だと思う。いくらなんでもつねったら、赤ちゃんは痛くて泣くだろう。

 

だけどこの研究結果によると、可愛いという理由で攻撃的になる傾向が人間にはあるそう。これには名前がつけられていて「キュートアグレッション」という。この言葉の範囲には、先ほど書いた赤ちゃんの頬をつまむような仕草も含まれる。

 

抱きしめたいと思ったり、愛犬や愛猫を撫で回すのも同じことなのかもしれない。人間は「可愛い」と感じると、脳が興奮して大き過ぎる感情を経験する。それがあまりに激しいと中和しなくてはいけない。だから可愛いはずなのに、意地悪することで感情を調節しているとのこと。

 

心理学の研究テーマとして扱われていることなので、おそらくほとんどの人がこうした行動をとるのだろう。だからドラマでも、好きな女の子に意地悪する少年が登場するということ。理屈としてはわからなくないけれど、どうもボクにはそういう反応が欠けているような気がする。

 

犬や猫でも、可愛いと思ったらめちゃ興奮する。だけどその感情を中和しようという作用が働かない。ボクの場合は可愛いと思えば思うほど、薄いガラスの彫刻に触れるような感覚で、その対象を壊さないようにしようと感じてしまう。もし攻撃的な行動に出たら、その関係が簡単に壊れてしまいそうで怖い。

 

まぁ、そんな態度だから、我が家の黒猫ミューナに好き放題にされてしまうのかな。ついわがままを聞いてしまうので、ひたすら過保護になってしまうwww

やはりボクには中和作用があまり機能しないらしい。

 

ただ別の記事なんだけれど、ちょっと気になる内容が書かれていた。AIで仮想彼女を作った男性たちの反応。本当の彼女だと錯覚してしまうほど、その AIに好感を持ってしまうそう。もちろん本人は本当の人間じゃないことはわかっている。

 

ところがその愛情が、変な方向に進む人が多い。AI彼女に対して虐待行為をする人がかなりの割合でいる。AIなので相手の心が傷つくことはないだろう。だけどもしその相手が人間だと考えたら、かなりヤバいような言葉でAIを追い詰めている。ボクはその記事を読んで、背筋が寒くなった。

 

相手が人間ではないと自覚しているだけで、愛する存在を虐待している。この倒錯的な心理状態はどこから来るんだろう? もしかするとこの反応も、究極的には「キュートアグレッション」なのかな?

 

人間の暴力行為の根源として、もし「可愛い」が含まれるのならちょっと怖い。頬をつまむという行為と、殴りつけるという暴力の境界線は、思っているより曖昧なのかもしれないなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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