『若草物語』対決は楽しい
スタートしたばかりのNHK連続小説『ちむどんどん』を見て、ボクは『若草物語』のオマージュ作品だと思った。一番上が長男なので４人姉妹じゃないけれど、３人姉妹たちは『若草物語』の登場人物たちを彷彿とさせる。
母親の優子が貧乏ながら子供たちを育てるのもよく似ている。主人公の暢子は活発で、『若草物語』のジョーの雰囲気。堅実な生き方をする長女の良子はまさにメグだし、音楽が好きですぐに熱を出す歌子は、末っ子のベスを思い出す。
東京から転校してきた和彦はローリーのイメージと重なり、手作りのポストで姉妹とやり取りするのも同じ。実際はどうなのかわからないけれど、ボクは勝手に『若草物語』のオマージュ作品だと思っている。
そんなことを思ってしまうのは、少し前に『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』という映画を観たから。『若草物語』は６本ほど映画化されているそうだけれど、その最新作に当たる。
ジョーを演じたシアーシャ・ローナン、そしてメグを演じたエマ・ワトソンの演技が見たくて選んだ作品。『若草物語』自体は女性向きの小説だと思って読んだことがなかった。ところが想像を超える面白さに感動してしまった。こうなったら別の俳優が演じる『若草物語』を観たい。ということでこの作品を鑑賞した。
2022年 映画＃60
『若草物語』（原題：Little Women）という1994年のアメリカ映画。ジョーを演じたのはウィノナ・ライダーで、ボクの好きな女優さん。さてどちらの作品に軍配を上げるかという気持ちで鑑賞。ところが困ったことに、この1994年版も最高に面白かった。う〜ん、これは難しい。
有名な作品なのでストーリーは割愛。まずはキャスト対決をしよう。ちなみに2019年版の写真もアップしておこう。
ジョー：完全に引き分け。いい意味でのね。どちらのジョーも素晴らしくて甲乙つけられない。
メグ：これは僅差で1994年の勝ち。エマ・ワトソンも良かったけれど、1994年のトリニ・アルバラートは姉らしさがよく出ていたと思う。
エイミー：これも1994年に軍配。少女時代を演じたキルスティン・ダンストが最高だった。
ベス：これは完全に個人の好みだけれど1994年のクレア・ディンズのファンなのでどうしようもないwww
ローリー：これは圧倒的に1994年の勝利。なんいってもクリスチャン・ベールのかっこよさと男の色気には誰も勝てないだろう。
母：1994年のスーザン・サランドンはハマり役すぎ。2019年のローラ・ダーンの母が大好きなんだけれど、スーザン・サランドンの力強さには負けた。
キャスト的に見れば1994年が完全勝利している。時代の雰囲気も1994年版はリアルに感じられた。ただ映画全体としての面白さは、2019年版が優っていたように思う。物語の展開にワクワク感が満ちていた。
とまぁ、結論から言えば互角の引き分けということ。つまりそれほど原作が面白いということだろう。ということで次は原作を読むことにした。すっかり作品のイメージが２つの映画で固まっているので、原作がそれをどの程度変えてくれるのかを楽しみにしている。
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