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高羽そらさんインタビュー

不平等がなくならない理由

現代社会において不平等の是正に反対する人はいない。ところが思うように進んでいない。人種、あるいは性別に関する不平等が象徴しているように、過去に比べたら改善しつつあるとはいえ、不平等が解消されたとはいえない。

 

もしかすると、そんな日は永遠に来ないのかも。なぜなら人類の本質が不平等を起こしている可能性があるから。

 

この世から不平等がなくならない理由。人は本質的に平等を望んでいないという研究結果

 

リンク先の記事は、カリフォルニア大学の研究者が発表したもの。現代人は合理的な発想ができると思っていたが、どうやらそうでもないらしい。

 

人間の本質として、「誰かの得は自分の損」と考えてしまうとのこと。その原動力となっているのが『ゼロサム思考』というもの。それは一方が利益を得たならば、もう一方は同じだけの損をし、全体としてはプラマイ”ゼロ”になるという考え方。これが不平等を生み出しているらしい。

 

リンク先の記事でユニークな心理実験が行われている。実験の対象とされたのはアメリカの多数派である白人。まずはある事実を提示した。

 

「2018年、白人の住宅購入者は銀行から3863億ドルの住宅ローンを受けた。一方、ラテン系は126億ドルだった」

 

この事実を受けて、人種間の格差をなくすために「白人への融資枠を”維持”しつつ、銀行はラテン系への住宅ローンを増やすべきだろうか?」と質問したそう。はっきりと白人の融資枠を維持すると言っているのに、多くの人がラテン系への融資枠が増えたら自分たちの枠が減ると考えてしまうそう。

 

実害がなくても、属していない集団が有利になると、自分たちにとって不利だと考えてしまう。そこで全体に融資枠を広げるという提案をした。白人もさらに融資枠が増える。なのにラテン系も増えることで、やはり白人に不利になると答える人が多い。

 

反対に全体の枠を縮小すると説明すると、自分たちにとって明らかに不利なのに、ラテン系の枠が減ることに賛同する意見が多数を占めたそう。要するに自分の利益や不利益に関係なく、他の集団を利することが自分たちの集団の不利益になると考えてしまうらしい。

 

この『ゼロサム思考』が存在する限り、不平等の解消という理想が理解できても、法制化しようとすれば抵抗してしまうということ。これは厄介だよね。自分の属する集団の優位性を維持したいという本能がある限り、不平等がなくなることはないのかもしれない。

 

よく考えてみれば、戦争の真の原因はここにあるような気がする。他国家、他民族の優位性を看過できないことで、武力を行使してでも自分たちの優位性を守ろうとしてしまう。いま起きているロシアによるウクライナの侵攻も、ここに本質的な原因があるように思う。キリスト教でいうところの原罪は、人間心理のこうした性質を象徴しているのかもなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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