バックアップは癖にするべき
ボクが税理士事務所で働き始めた35年ほど前のこと。まだWindowsのパソコンも世に出ていない時代で、その事務所では会計事務所用に仕様設定されたオフコンを使っていた。どでかい8インチのフロッピーディスクが記憶媒体だった時代。
入所してすぐは担当の顧問先を持たず、コンピュータの操作方法を身につける。伝票入力や月々の試算表を出力したり、所得税の確定申告の時期には申告書の入出力ができるようになるため。
ところがボクの先輩に男性職員がいて、その人はまったくコンピュータに触れようとしない。起票した伝票を女性職員に渡すだけ。その理由を聞いて、気の毒に思いながらもちょっと笑ってしまった。
その人はコンピュータを操作しているとき、担当している顧問先のデータをミスで消去してしまったそう。当時はコンピュータ本体の記憶容量に余裕がなく、8インチのフロッピーディスクにデータを保存していただけ。バックアップという概念がないので消えたら終わり。それ以来、コンピュータに触れるのが嫌になったそうwww
ちなみにその人は、税理士の資格を取って独立してからは、どうにかパソコンを使っているけれどね。だけどいまは大容量データを扱う時代。さらに社会機能の多くがデジタルデータによって運営されているので、「消えてしまった!」では済まない時代になった。それでも、まだバックアップに無関心な人がいるそう。
毎日バックアップしている人がどれぐらいいるのか調査結果発表、データ損失経験の割合も明らかに
ボクは毎日バックアップを取っている。特に小説の原稿データのバックアップは真剣。最近のパソコンはHDDではなくSSDが主流なので、MacBook Airを使っているボクはクラッシュの心配が少ない。それでも何があるかわからないので、文書データのバックアップは毎日実施している。
写真データやメモアプリのデータ等は、iCloudで保存されているのであまり心配していない。絶対に失くしたくないデータは別に保存しているけれどね。
リンク先の記事によると、パソコンを使っている人の2割はバックアップを取るという意識がまったくないそう。だからパソコン等のハードに何かがあったとき、貴重なデータを失ってしまう可能性が高いとのこと。
そういえば以前にAppleの指定代理店に行ったとき、iPhoneの修理を依頼している人を観察していると、3人に1人くらいはバックアップを取っていないと受付で話していた。iCloudについて聞かれても、顔が???になっている。一定数はそんな人がいるということなのだろう。
面白いことに過去のデータによると、バックアップを無視している人が2割という数字はずっと変わらないらしい。心理学的、あるいは社会学的に興味深いことなので、学者の方に研究してほしい気がする。
とにかくバックアップは大切。方法はいろいろあるだろうけれど、習慣化して癖にするのがベスト。ボクもいつも決まった時間帯にバックアップを取るようにしている。癖になっているので忘れることがない。機械は予告なしに壊れるものだと思っておいた方がいいよ。
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