お金持ちへの道は迷路のよう
ちょっと面白い記事を見た。どうしたらお金持ちになれる? という子供の質問に、大人が答えた内容をまとめたもの。
なかなか的確な答えで、質問した子供も納得している。ただ現実に当てはめると、これが実際には厳しい。いろいろ考えさせられる回答だった。
どうしたらお金持ちになれる?と聞かれたとき、子供も大人も納得の回答
リンク先の記事は、YouTubeチャンネルの内容をまとめたものらしい。とにかく回答を抜き出してみよう。全部で3つある。
(1)世の中のたくさんの人を幸せにできる人。
(2)失敗を恐れずに挑戦する人。
(3)運がいい、または「自分は運がいい」と思っている人。
(1)に関しては、スティーブ・ジョブズが例に出されている。「面白いアイデアをくれたり、幸せにしてくれたりした人が、結果的にお金持ちになる。成功するのは人をよりハッピーにできた人だ」とのこと。たしかにそのとおりだと思う。
(2)については、『多くの人が成功できないのは「失敗したら嫌だ」と最初から諦めているから。しかし、挑戦をしなければ成功も失敗もない。成功する人は、挑戦しないことこそリスクだと思っている』と述べられている。文句なしの回答。
(3)も核心をついている。運というのはすばしっこいとのこと。『運はずっと留まっているわけではなく、あっという間にいなくなってしまうもの。だから、運がやってきたときにはちゃんと掴まなくてはならない。『自分のまわりにはチャンスがあるに違いない』と常に思っていないと運は掴めない』
こうしてながめてみると、パーフェクトな回答に思える。ただ年齢を重ねてきた立場からすれば、そう簡単なことじゃない。その難しさを、これから人生を経験する子供たちに伝えるのは難しいと思う。
最大の難関は、世の中のたくさんの人を幸せにするということ。この回答にはもっとも大切な部分が抜け落ちている。他人を幸せにするためには、まず自分が幸せでないと不可能。つまり本当に自分のやりたいことが『何』なのかを見つけることは、思っているより難しい。
ここでつまづく子供や若い世代が多いと思う。まずやりたいことを見つけるという壁がある。そしてその壁を越えても、それを継続していくという、もっとでかい壁が待ち受けている。家族の期待や友人たちの動向、そしてネットに溢れている情報に惑わされることなく、自分の信念を貫くことができるかどうか。
失敗を恐れずに挑戦するためには、その壁を越えないと無理。本当に好きだから継続することができる。だから現実問題として最初の2つのハードルはかなりの高さだということ。
そうなると必然的に運も逃してしまう。チャンスがやってきても、自分に準備ができていない。最初の2つのハードルを超え、コツコツとスキルアップしているからこそ運を手にできる。必死になって最初の2つのハードルを超えても、そのときには運が逃げてしまったあとかもしれない。こんな辛い状況を実感している人は大勢いるはず。その辛さを乗り越えて、次の一歩が踏み出せる人は少ないと思う。
結局は迷路のように迷いつつ、自分なりのゴールを見つけていくということ。この質問をした子供たちは、これからそれを実体験していくんだろうなぁ。いやいや、ボクもまだ迷路で出口が見えずにうろついているけれどねwww
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