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高羽そらさんインタビュー

夢の世界は物語の宝庫

ボクの睡眠サイクルは90分。これは脳生理学的にも平均的な時間。多くの人が90分単位で睡眠サイクルを経験しているらしい。ただボクの場合、ちょっとした問題がある。その90分のサイクルが終了すると、必ず目が覚める。

 

これは物心ついたころからそうで、布団に入って朝までぐっすり眠ったという記憶がない。だから6時間の睡眠だとすると、途中で絶対に3回は目を覚ます。そして特徴的なのは、目を覚ます直前に100パーセントの確率で夢を見ている。だから夢の記憶が明確に残っている。

 

奇想天外な夢だったなぁと思ったとき、あるいは深い意味を感じるような内容だった場合、目が覚めたら枕元のスマートフォンを手にしてメモしておく。でないと朝になって起きたときに忘れてしまうから。断片的な項目だけでも書いておくと、ほぼ完璧に夢の内容を思い出すことができる。

 

ボクの場合は、その夢を小説の材料にしている。書き留めた夢を定期的にまとめて、パソコンに保存している。その夢からテーマを見つけることもあるし、すでに書いている小別の場面として利用する場合もある。ただ夢は荒唐無稽なことが多いので、脚色しないと使えない。まぁ、それが面白いんだけれどね。

 

こんなボクと同じことをしている作家がいる。世界に名だたるベストセラー作家なので、ちょっとうれしかった。

 

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2022年 読書#73

『スティーブン・キング インタビュー 悪夢の種子』スティーブン・キング著という本。その作家とはスティーブン・キング。タイトルでわかるように、雑誌や新聞等で彼が答えたインタビュー記事を集めたもの。

 

少し古い時代のインタビューで、『キャリー』、『シャイニング』、『スタンド』というベストセラー作を出版した時代で、ボクの大好きな作品である『IT』を執筆しているころ。ある意味、著者の初期の絶頂期と言っていいころだろう。それだけに勢いをビンビンと感じる記事ばかりだった。

 

他の書籍でも読んだことがあるけれど、キングはまったく作家として売れない時代に『キャリー』の大ヒットで世間に知られる。この作品が売れる経緯が何度読んでも面白い。『キャリー』を書きかけて、彼は途中でやめて原稿を捨てた。

 

なぜなら女子高生の気持ちがわからなかったから。ところがキングの妻がその捨てた原稿を発見。読んでみると面白い。だから最後まで書くように言い、女性の気持ちについては彼女が教えると言ったそう。『キャリー』には主人公の初潮のシーンもあるからね。

 

このインタビュー記事で初めて知ったこともある。キングはプロムの場面で、その参加者を皆殺しにする方法について悩んでいた。それで妻に相談すると、プロムの会場にはスピーカー等の音響装置がある。それを使えばいいとアドバイスされて、装置が引火して全員を焼き殺すというシーンが生まれたそう。

 

そして夢の話。キングも夢を見たらメモを取っている。そしてそれを小説のテーマや題材として使っているそう。この本の『悪夢の種子』というのはそういう意味合いもあるのかも。ただやはり夢は荒唐無稽で、メモをした直後はいいアイデアだと思っても、朝になって見直すと使い物にならない。でもそれをどうにかしていく作業が重要で楽しいとのこと。大作家に失礼だけれど、わかるような気がする。

 

彼がなぜホラーを書くかという理由も興味深かった。人間はどんな人も不安や恐怖を抱えている。だけどその実態が見えないから、よけいに恐ろしく感じる。人間が心に抱えている恐怖は、その正体が浮き彫りになることで昇華させることができる。

 

ホラー作品には、そうした人間の恐怖を具現化するという、セラピー的な効果があるのではというキングの意見。なるほどなぁ、と思って読んだ。だけど彼の本音は、人を怖がらせるのがとにかく楽しいからとのこと。だからホラー小説を書き続けている。まぁ、これが真理なんだろうなぁwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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