ハワイに日本人は要らないそう
新型コロナの第7波はぼちぼちピークアウトしそうな雰囲気。東京や大阪でも実効再生産数が1を下回る日が近そうな気がする。医療従事者や消防の人たちにとって、いまが一番大変な段階なのだと思う。
そんな状況でも子供たちは夏休みなので行楽地は賑わっている。『3年ぶり』という言葉をよく耳にするようになり、京都の祇園祭や、昨日は長岡大花火大会が3年ぶりに開催された。今月16日に行われる京都の五山送り火も、コロナ前のように通常の点火がされるそう。
海外では日本とちがってほぼ正常モード。というより感染者は出ているけれど、「もうええんとちゃう」という雰囲気で、経済を回すことが優先されている。ということで日本の旅行業界も海外旅行への動きが加速し始めた。ところがちょっとショッキングなツイートを見た。
旅行会社がツアーを再開しようと思い、アメリカのホテル等に連絡を取ったそう。ところがもう日本人は来なくていい、という言葉が返ってきた。欧米の人たちは早めに旅行をリスタートしたけれど、日本人はいつまでもコロナを理由にキャンセルを続けてきた。だから信用できないので、もうツアー客は必要ないという答えだった。
これは観光で食べている業界人たちの本音なんだろう。それはアメリカ本土だけでなく、日本人が大好きなハワイでも起きている現象らしい。
ボクは行ったことがないけれど、ハワイは日本人がもっとも好む観光地。英語を話せなくてもどうにかなるくらい、日本人向けのサービスが充実している。日系の人も多い場所だしね。
ところがハワイの観光業界の人たちは、日本人に来てもらわなくてもいいと言い出した。それは先ほどのように、キャンセル続きで不満を持っているという理由じゃない。物理的にホテルやレストランが受け入れできないほど繁盛しているから。日本人観光客を受け入れる余地がないということらしい。
ハワイに押し寄せている観光客の多くは、アメリカ本土からの人たち。旅行に行けるようになったけれど、まだ海外はハードルが高いところもある。だったら海外気分を味わえる「国内旅行」ということで、ハワイが大人気になっているらしい。
ホテルやレストランは連日満員で、ハワイの観光業会はコロナ前より景気がいいそう。そのうえアメリカ人はチップに慣れているので、日本人のように画一的な払い方でなく、気に入ればチップを大幅にはずんでくれる。だから従業員たちも日本人よりいいという雰囲気になっているとのこと。
日本人だとレストランでは大皿を注文してシェアすることが多いそう。だけどアメリカ人はシェアを好まないので、各自がそれぞれに注文してくれる。だから全体として売り上げが伸びている。いまやハワイの街を歩いているのは、ほぼアメリカ人らしい。
ただアメリカ人は団体旅行を好まないので、レンタカーを使う人が多い。それゆえ駐車場がどこも満車なのに、公共交通機関はガラガラという現象が起きている。チップに関してもサービスが悪いと減らされるので、いい意味で緊張感があるとのこと。つまり日本人はどんなサービスでも定額のチップを渡していたということだろうね。
コロナと経済の板挟みは、まだまだこれからも続きそう。ウイルスの変異は終わらないだろうし、かといって経済も回していかないと大変なことになってしまう。政府は本気でコロナと共存していく新たな道筋を確立していかないと、世界から取り残されていくことになるかもしれないなぁ。
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