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高羽そらさんインタビュー

チェーン店を拒む世界の食文化

旅番組が好きでよく観ている。世界には様々な民族がいて、興亡を繰り返しながらも独自の文化を形成してきた。なかでもお国柄を感じさせるのは食文化。古代から継承されている食習慣もあれば、近代になって確立したものもある。

 

少し前の話になるけれど、2014年にオーストラリアの食文化が話題になった。オーストラリアにはカフェ文化が定着していて、およそ2万店舗のカフェがあるとのこと。地元に根付いたカフェばかりで、固定客をガッチリとつかんでいる。

 

そんなオーストラリアにスターバックスがアメリカから上陸した。ところがそのカフェ文化に対抗できなかった。なぜ馴染みのカフェがあるのに、わざわざアメリカのカフェに行く必要があるんだ? そう感じるオーストラリア人が多く、スターバックスは2014年にオーストラリアから撤退している。

 

今年になって同じようなことがイタリアで起きた。

 

アメリカのドミノ・ピザが本場イタリアに進出するもわずか7年で撤退

 

ピザはイタリア発祥の食文化。その本家本元にアメリカのドミノ・ピザが進出した。イタリア発祥のピザだけれど、アメリカでは独自の文化に成長している。アメリカの映画を観ていて、ピザの登場するシーンを排除するほうが難しいほど。

 

特に宅配ピザが定着していて、ボクは映画の『E.T』で初めて宅配ピザの存在を知ってうらやましく思った。そんなアメリカンピザがイタリアに進出した。世界各国に1万8000店舗を有していて、イタリアでも880店舗の展開を宣言していた。

 

もちろんドミノ・ピザもイタリアが本場だということを自覚している。だからイタリアのピザ店とフランチャイズ契約を結ぶことで、地元の食材を使うことをアピールした。そこにアメリカンテイストも付加していこうという計画だった。なんといっても強みは宅配。

 

ところが最悪の事態が起きた。それは新型コロナ。

 

自宅待機を余儀なくされ、自宅で食事をしなければいけない。そこで古くから営業しているイタリアのピザ店も、一斉に宅配業務に進出した。ということでドミノ・ピザの唯一の強みはあっという間に霧散。最終的に今年になってイタリアから撤退することを表明した。オーストラリアのスターバックスと同じ展開。

 

コロナ禍という不幸はあった。だけど根本にあるのはイタリアの食文化だと思う。イタリア人にとってパスタやピザはソウルフード。そこにアメリカンテイストのピザが入り込むことは難しい。コロナがなくても、結果的にはあまりうまくいかなかっただろうと思う。

 

さて、日本はどうだろう? 日本にも和食という食文化が存在している。

 

だけどボクの独断と偏見だけれど、日本には他国の食文化を排除するという意識が希薄だと感じている。それは宗教を見ればわかる。

 

どんなものにも神は宿るというアニミズム信仰の日本。だから神道というものがあっても、6世紀には仏教が輸入された。政治的な影響もあったにせよ、明治になって廃仏毀釈が実施されるまでは、神社とお寺の境界線は曖昧だった。

 

現在の日本でも宗教文化が混在している。神社に初詣に行き、クリスマスにお祝いをして、家族が亡くなったら仏教のお坊さんに葬儀を依頼する。かなり本格的な信者でなければ、特定の宗教に固執している人は少ないだろう。

 

食文化も似たようなところがあって、日本では外国の食べ物が抵抗なく受け入れられている。そしてそれらを融合させて、独自の日本料理が創造されたりしている。だから食文化に関して、日本ではオーストラリアやイタリアのようなことが絶対に起きないと思う。知らんけどwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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