サイコパスの妹が怖すぎ
ここ数ヶ月追いかけていたドラマ鑑賞がゴールを迎えた。各90分で全部で12本というなかなかの長編ドラマ。もったいないので週に1度ずつ観ていたけれど、ついに終わってしまってかなり寂しい。
2022年 映画#130
『SHERLOCK(シャーロック)』シーズン4・エピソード3『最後の問題』という2017年の作品。
前回の終わりは、発砲されたジョンがどうなるのかというクリフハンガーの終わり方。でも最終回が始まると、ジョンが普通に出てきた。麻酔銃だったという答え。正直言って、これはちょっとがっかり。麻酔銃で済ますなら、前回はもっとちがうエンディングにできたと思うけれどな。
といってもさすがに最終回は面白かった。シャーロックにはドラマのスタートから登場しているマイクロフトという兄がいる。イギリス政府の諜報組織の責任者という立場。この兄弟は完璧なサイコパスで、天才的な頭脳を持っているけれど、他人の感情に寄り添うことができない。
それでもシャーロックはジョンという親友ができたことで、心の扉を開いてきたと思う。マイクロフトは相変わらずだけれどね。ただ前回で、この兄弟にはユーラスという妹がいることがわかった。やはり彼女もサイコパスなんだけれど、兄たちと決定的にちがうところがある。
それはサイコパスの能力を犯罪者として発展させてしまったこと。それも少女の時代に。ネタバレで言えば、シャーロックはユーラスという妹の記憶が欠落していた。なぜなら少年時代にユーラスに親友を殺されるという絶望的な体験をしたから。
やがてユーラスは手が付けられない状態になり、実家を燃やしたときにマイクロフトの判断で絶対に脱走不可能と言われている離島の施設に収容した。両親には火災で死んだということにしておいて。だからユーラスの生存を知ってるのはマイクロフトだけだった。
ユーラスが収容されている施設には、世に出れば世界を破滅させてしまうようなヤバい連中ばかりが収容されている。ただユーラスには会話だけで相手を思うように操れるという能力があって、収容施設の人間は完全に彼女の思うままだった。だからいつでも脱走してシャーロックたちに復讐を仕掛けることができた。
先ほどの写真は、ユーラスが仕掛けたドローン爆弾から危機一髪で脱出したシャーロックとジョンの様子。シャーロックの宿敵であるモリアーティを操っていたのもユーラスだったというオチ。
最終回はシャーロック、ジョン、そしてマイクロフトまでもが監禁される。そしてユーラスは旅客機の乗客の命を人質にして、シャーロックにゲームを仕掛けてきた。ユーラスが次々に出してくる問題に正解で答えなくてはいけない。二人の頭脳のぶつかり合いという展開になった。
結論として何人かは殺されてしまうけれど、シャーロックたちは無事。ユーラスも再び施設に収容されるという結末。兄弟愛にも触れる部分があって、最終回らしい終わり方だった。
ただドラマとしては潮時かな。これ以上続けていると、これまでの質の高さが希釈されてしまうような気がした。キャラが完成されているだけに、無理に続けなくて正解だと思う。ただできるならば、同じメンバーが共演する映画をもう一度観たいなぁと思う。5年も経っているから無理かな。
ということでお楽しみは終わったけれど、来週からは『ロード・オブ・ザ・リング』のドラマが始まる。想像しているだけで睡眠不足になりそうなほどワクワクしている。
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