歯周病菌は怖い(実感)
今年還暦を迎えたボクが年齢を実感したのは『歯』。実際は40代くらいからジワジワと歯の老化は進んでいるらしい。だけど自覚症状のないことが多い。不快な症状が出たときは、すでに病状が進行している。今年はその事実を嫌というほど実感させられた。
今年の8月から9月にかけて2本も抜歯することになった。元の原因は8年ほど前に処置した親不知だったり、10代のころに治療された方法が不適切だったことにある。そんなに長く原因が潜んでいたのに、不具合として出なかったのは年齢的なもの。若いというだけでどうにか対応できてしまう。
ところが歳をとるとそうはいかない。いきなり最悪の事態がやってくる。その2本の歯に潜んでいた歯周病菌が、宿主の老化を察知して本気を出した。歯茎が炎症を起こし、土台の骨を溶かそうとする。その結果が歯が緩み始めて痛みも伴うため、抜歯するしかなくなってしまう。それが今年の出来事。
できれば抜歯したくなかったけれど、放置しておくと健康障害の要因となってしまう。誤嚥(ごえん)性肺炎、糖尿病、動脈硬化、脳梗塞や心筋梗塞などの全身疾患リスクにも、歯周病菌は関係しているから。
歯周病菌の怖さを実感していない人は、以下の記事を熟読するべきだと思うよ。
認知症と「歯磨き」の意外な関係、35歳以上が絶対やるべき習慣とは
認知症と歯の状態は、明確な因果関係のあることが立証されている。リンク先の記事によると、『東北大大学院の研究グループが、70歳以上の高齢者を対象に行った調査によると、『脳が健康な人』の歯は平均14.9本でしたが、『認知症疑いあり』の人は9.4本でした。つまり残っている歯が少ない人ほど、認知症になりやすいことが明らかになったのです』とのこと。
歯を失う原因は虫歯ではなく、ほとんどが歯周病菌とのこと。そして歯周病は認知症と密接につながっている。
『実は35歳を過ぎたころから、認知症の原因物質がたまりやすくなります。原因物質というのは、歯周病菌のこと。35歳を過ぎたタイミングでこれまで行ってきた『歯磨き』を変えなければ、認知症の発症リスクが一気に高くなることが研究で明らかになっているのです』
35歳を過ぎたらジワジワと認知症のリスクが高まってくる。その原因物質が歯周病菌。だからアラサーからアラフォー世代になったら、歯周病菌対策が必要になってくる。それを知らなかったボクは、結果として歯を2本も失ってしまった。
アメリカやスウェーデンは口腔衛生の先進国。厚生労働省の統計によると80歳以上で残っている歯の平均の数は、日本人の9.8本に対してスウェーデンは20本とのこと。それほど日本人は歯周病菌に関して無頓着だったという証明。
さて、ここでリンク先の記事に掲載されているチェックリスを抜粋してみよう。
□ 35歳以上である
□ 朝起きたときに、口の中がネバネバする
□ 口臭がある
□ 歯磨きに5分以上の時間をかけない
□ 歯磨きをするとき、歯間ブラシやデンタルフロスを使わない
□ 歯を磨くと出血することがある
□ 抜けたままにしている歯、治療をせず放置している歯がある
□ 1年以上、歯科を受診していない
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする