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高羽そらさんインタビュー

米国にも怨霊信仰があった

日本の歴史を動かしてきたのは『怨霊信仰』だと言っても過言ではない。正式には『御霊信仰』と言うらしい。

 

天災や疫病の発生を、恨みを持って死んだり非業の死を遂げた人物の『怨霊』のしわざと見なし、その霊を鎮めるために『御霊』とすることによって祟りを免れ、平穏と繁栄を実現しようとする日本の信仰のこと。

 

一般的に知られているのは菅原道真で、藤原氏の陰謀で左遷されて非業の死を遂げた霊を鎮めるため北野天満宮が創建された。それが日本中に広がって、1万をこえる天満宮が存在する。

 

もっとも恐れられてきた『怨霊』は保元の乱で後白河法皇に敗れた崇徳上皇。讃岐に流されてから必死で京都へ戻れるよう嘆願したが、後白河に無視された。最終的に自分の舌を噛んで絶命したと言われ、天皇家に対する呪いの言葉を吐いたと伝えられている。事実その直後、武士である平清盛が実権を持ち、最終的には鎌倉幕府から江戸時代の終わりにかけて武士が天皇に代わって政治を行うことになった。

 

それゆえ明治天皇は崇徳上皇の御霊を鎮めるため、即位にあたって白峯神宮を創建している。昭和天皇でさえ昭和39年に崇徳天皇陵に勅使を遣わしている。まさに最強の怨霊なのかもしれない。

 

そんな『怨霊信仰』のような習慣がアメリカにも残っているそう。

 

なぜアメリカでは、死刑囚が処刑前に好きな食事を頼める「最期の食事」が導入されるようになったのか?

 

アメリカでは死刑を廃止する州が増えている。だから死刑を実施している州は少ないけれど、処刑前には好きな食事ができるという習慣が残っている。『ショーシャンクの空に』という映画を観た人なら記憶にあるだろうと思う。

 

州によって違いはあるものの、基本的に死刑執行前には好きなものが食べられるそう。その習慣はキリスト教の『最後の晩餐』から来ているのではと考えられてきた。イエスが磔になる前の食事が『最後の晩餐』と呼ばれているから。

 

ところがその習慣の起源はもっと古いそう。そしてそれには日本的な『御霊信仰』が関係しているらしい。記事から抜粋してみよう。

 

『古代ギリシャでは、処刑される人に食事を与えねばならなかった。そうすれば、ステュクス川(日本で言う三途の川)を渡って冥界に行くことができる。飢えた幽霊となってこの世に戻ってこないようにするためだ』

 

死刑になった人間が空腹で化けてでたら困る。それで死刑前に食事を与えるという習慣が古代ギリシャにあったらしい。その習慣がアメリカ大陸に移住した清教徒たちに残っていて、死刑囚には最後に好きなものを食べさせるというものに変化したとのこと。

 

死者の祟りを恐れるなんて、まさに『御霊信仰』と同じ発想。日本のように神社を建てるならお金がかかるけれど、食事くらいで化けて出ないなら安いものだという考えなんだろうね。

 

ちなみに日本の死刑囚にはそのような習慣はない。『御霊信仰』の発祥のような日本なのに、死刑前に好きな食事を与えることはない。なぜなら死刑執行は当日の朝まで本人に知らされず、午前中に終わってしまうから。『最後の晩餐』をする機会がないということらしい。なんとも言えない気持ちになるなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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