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高羽そらさんインタビュー

善なる意図が心を蝕む理由

人間の行動規範はすべて『善』に基づいている。これは連続殺人鬼でも同じ。人を殺すという非道な行為であっても、手を下した人間には人命よりも重視するべき『善』があったということ。要するに善と悪という概念は極めて個人的なものであり、かつその行為が意味することは常に変動している。

 

絶対的な『善』もなければ、絶対的な『悪』も存在しない。だから良かれと思って始めたことによって、結果としてそれが自分を苦しめることもある。

 

その理由は、相対的なこの世界において、絶対的なものを容認してしまうから。その行為を『執着』と呼ぶんだと思う。

 

ある記事を読んで、『執着』の怖さをあらためて感じた。

 

「ヘルシーな食事」に過剰にこだわる“病気”「オルトレキシア」が話題になっている!

 

最近になってアメリカで認知度が上がっている病気として、オルトレキシアというものがあるそう。過食症や拒食症という摂食障害とはちがうけれど、食に関する心の病として注目されている。

 

オルトレキシアとは、ヘルシーな食事にこだわることによって、神経強迫症のような状態になってしまうという症状。きっかけは慢性的な病気を克服するためだったり、健康でいたいという願いから始まる。その動機は善なる意図からくるものであり、誰でも理解できると思う。

 

だけどヘルシーな食事に執着することで、心の健康を失っていく人がいるそう。リンク先には具体例が書かれているので簡単に抜粋してみよう。

 

・不健康と感じる食事に恐怖を抱く。

 

・食事のルールにこだわって、仕事や交友関係に支障が出る。

 

・ヘルシーな食事をできないと罪悪感を持ち、罰として自分に極端なダイエットを課したりする。

 

・自分の食事のルールに外れた人を軽蔑したり、家族に同じ食事を取るように強制する。

 

というような状況に陥っている人を、オルトレキシアと呼ぶそう。病気と言うには微妙で、医学者によっては否定している人もいるそう。ただ実際に栄養失調になったり、体重が激減する人も出ている。そして社会生活を普通に過ごせない人もいて、心の病だと考えている医師が多いとのこと。

 

どんな人でもこの状態になってしまう可能性はあると思う。自分勝手にルールを決めて、それを守らないと自分を罰したり、他人を非難したりする。これは食事に関わらず、イデオロギー的な信条でもよく見られる。

 

外国では暴力的なヴィーガンが食肉店を襲ったり、肉を食べている人に暴言を吐きかけたりしている。そんなヴィーガンたちにとって自分の食事のルールは絶対的な『善』だから、同じように行動しない人を許せないのだろう。これもオルトレキシアの症状に当てはまるように思う。

 

要するに人間にとって大切なのは、自動車のハンドルのように『心のあそび』を持つことだと思う。何かを決意して行動するのはいい。だけどその決意で自分を縛り付けてしまうのはまずい。ちょっとした逸脱を楽しめるような『心のあそび』がないと、執着によって心を病んでしまうのだろう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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