孤独死を発見してもらう方法
ボクにとって孤独死は人ごとではない。ボクたち夫婦には子供がいない。だから我が家のアンカーが息を引き取るとき、孤独死になる可能性が高い。病気や事故で入院している場合ならいい。だけど自宅にいるときに急死したら、誰にも知られずに放置されてしまう。
そうなると最悪の場合、部屋から異臭がするまでわからない。発見されたときは腐敗していて、関わった人に多大な迷惑をかけてしまう。子供がいて定期的に連絡をとっている人なら、早めに発見されるだろう。でもボクの場合はそうもいかない。
同じ状況なのに、ある男性は急死してもすぐに発見された。ここから学べることは多い。
家族はおらず、親戚から“奇人扱い”の74歳男性が、孤独死しても「すぐに発見」された、その意外なワケ
リンク先の記事で紹介されているのは70代男性の事例。生涯結婚することなく、家族とも関係を絶っていた。その男性は集合住宅に住んでいて、自室で急死してしまった。ところが異臭が出る前に周辺の住人によって発見されている。
その理由がとても興味深い。亡くなった男性は、同じ住宅の住人たちと懇意にされていた。いつも同じ顔ぶれで集まって、他愛もない話をして楽しんでいたそう。ところがある日、その男性が顔を見せない。
気になった住人がその男性の玄関にやってきた。すると傘が置いてある。それでおかしいと感じて遺体を発見することになった。この傘がポイント。
亡くなった男性は几帳面で有名だった。様々なことを記録していたり、日常生活でも几帳面さが特徴として知られていた。雨で傘を使っても、乾けばすぐに部屋のなかに入れる。すっかり乾いた傘が玄関に放置してあったことで、周囲の住人は異変を察知したそう。
これは特殊なケースかもしれない。だけど家族のいない人にとって、誰かに異変を伝える方法としては参考になる。そこでボクに当てはめて考えてみた。将来的に一人で暮らしているとき、亡くなった男性のようなことが可能かどうか。
ボクの性格からすれば、ちょっと難しい。近所の人と毎日顔を突き合わせて井戸端会議をするなんて考えられない。挨拶程度はするけれど、数ヶ月顔を見なくても変だと思われない可能性のほうが圧倒的に高い。だから急死すれば、異臭が発生するまで気づかれないパターン。
だけど記事の男性の事例は参考になる。つまり誰かに異変を察知してもらえばいい。おそらくボクは高齢になっても、ブログを書いたりTwitterをやっているはず。だから異変を伝えるには、これらのSNSを利用するしかない。
普段からフォロワーの人たちに宣言しておくという方法。その宣言のなかで、少し調べたら自宅の場所がわかる程度の情報開示をしておく。そして宣言する。『もし告知なくブログの更新が止まったり、24時間以上ツイートが投稿されなかったら、おそらく孤独死しているだろう』と。
ボクの場合、このパターンしかないように思う。そのためには几帳面だった男性のように、毎日ブログを書いたりツイートを投稿することが肝心。でないと異変が起きたと思ってもらえないから。だけどそれなら余裕でやれそうな気がするなぁ。
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