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高羽そらさんインタビュー

強烈な罪悪感に涙しかない

どんな人でも、半世紀も生きていれば何らかの罪悪感を持っているはず。だからこそボクのような年齢になってくると、取り返しのつかないような罪悪感を抱えることに恐怖を覚える。残りの人生で償うことができないという恐れ。

 

自家用車を手放したのもそういう意味があってのこと。過失だとはいえ、うっかり運転で他人の命を奪うようなことをしたくない。アクセルの踏み間違えで高齢になってから人身事故を起こしてしまう人がいる。被害者やその家族は気の毒だし、加害者も晩年に重い十字架を抱えてしまうことになる。

 

ある映画の主人公は耐えきれない罪悪感に苦しんでいた。作品の全編を通じて主人公の罪悪感があらゆるシーンに投影されていて、涙なしで観られない作品だった。

 

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2022年 映画#171

『7つの贈り物』(原題: Seven Pounds)という2008年のアメリカ映画。罪悪感を抱える主人公を演じるはウィル・スミス。どちらかといえばコメディ的な作品が多い彼だけれど、この作品では主人公が抱えた苦悩を見事に演じていた。いままで観た彼の演技で、ベストだと言っていい素晴らしさだった。

 

ウィル・スミスが演じるのはトーマスという航空エンジニア。仕事は順調で大金を稼ぎ、まもなく結婚するフィアンセもいた。ところが悲惨な交通事故を起こしてしまう。映画ではこの事故が語られるのは後半。

 

運転中に携帯電話を見ていたことで事故を起こした。その結果フィアンセを含めた7人を死なせてしまう。絶望したトーマスは自殺願望に取り憑かれていた。だけどこのままでは死ねない。それで7つの命を救うことにした。それがこの映画のタイトル。

 

最初は肺がんを患った弟に肺を提供した。次はソーシャルワーカーのホリーという女性に肝臓を提供。ホッケーチームのコーチに腎臓を提供し、白血病の男の子に骨髄も提供した。残りは3人。

 

腎臓を提供したホリーに酷い扱いを受けている女性を紹介してもらった。そして恋人のDVから命を守るため、その女性と子供たちに自分の別荘と財産を無償で提供した。なぜならトーマスは死ぬつもりだったから。

 

次のターゲットはエズラという盲目の男性。そして最後はエミリーという心臓病を患う女性に決める。もちろん生きていて欲しいと思える人物なのが、臓器提供の前提。だからトーマスは弟から国税庁の身分証を盗んで、その二人に接触する。

 

ところがトーマスはエミリーを愛してしまう。おそらく彼女ために生きたいと思う気持ちもあったはず。だけど彼女を助けるには自分の心臓が必要。最終的には予定通り自殺をして、二人を助けることになる。本当に切ない。ラストシーンはトーマスの瞳を持つエズラと、心臓を持つエミリーが合う場面だった。

 

エズラを演じたウディ・ハレルソンは、いつもの彼を忘れるほど人格者の役だった。そしてエミリーを演じたロザリオ・ドーソンは、ウィル・スミスと過去に『メン・イン・ブラック2』で共演している。だから意気のあった二人の演技を見ていると、かえってラストが切なかった。

 

ボクがもっとも泣いたのは、親友のダンを演じたバリー・ペッパーの演技。死後に問題なく臓器移植できるよう、トーマスは法的な処理を彼に委託していた。いよいよ自殺を決行するというトーマスからの電話をもらったとき、ダンが慟哭するシーンを観てボクは本気で号泣してしまった。

 

とても切ない映画だけれど、トーマスが助けようとした人物たちがリアルに描かれている群像劇のような作品。やはり罪悪感は恐ろしい。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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