ゲーム好きの人の感想は?
ボクがあまり観ない映画のジャンルにカンフー作品がある。ブルース・リーの時代は子供のときに映画館まで行った。だけどジャッキー・チェンの時代になると完全に遠ざかった。アクションとしては面白いけれど、物語の内容に共感できなかったから。
カンフーアクションありきの構成で、ストーリーに無理がある作品が多かった。それで観ないようになって久しい。そんななか、たまたま目に入った作品が気になった。どうやらカンフー映画っぽい。だけどゲームが原作の作品だということで、思い切って観ることにした。
2022年 映画#177
『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』(原題:Street Fighter: The Legend of Chun-Li)という2009年のアメリカ映画。『ストリート・ファイター』というゲームシリーズのキャラを使った映画とのこと。
このゲームの名前だけは知っている。だけどボクのゲーム歴はファミコンで終わっているwww だからどんなゲームかも知らないし、当然ながら登場するキャラに関しても完全に無知。それでもいいやと思って最後まで観たけれど、う〜んという感想しか出てこない作品だった。
昔のカンフー映画と同じく、そこそこアクションは凝っていた。ただCGを使ったものが多く、ブルース・リーのような生々しささやリアリティは感じられない。主人公のチュンリーを演じたクリスティン・クルックは可愛い女優さんだったけれど、なんせストーリーがいまいち過ぎた。
ベガという男が悪役で、自分の組織を香港やバンコクで拡大しようとしている。そのために対抗する闇組織を次々と壊滅させた。そして権力を奪い取る人脈を有した存在としてチュンリーの父親を拉致。娘の命を脅かすことで協力させていた。
そんな父の仇をうつ(死んだと思っていたから)チュンリーが、ベガの仲間だったゲンという男が組織した「スパイダー・ウェブ」に迎え入れられて戦うという内容。まぁお決まりどうり、最後はベガが死んでしまう。
ただ組織抗争の流れが適当だし、ベガがなぜそこまで強いのかも不明。さらにチェンリーの父親に人脈があるとしても、拉致して使っている理由がまったく理解できない。娘との戦いを演出するため、無理やりこじつけたようなストーリーだった。
この作品を観て、やっぱりカンフー映画はいいや、と思ってしまった。ストーリーがきっちり作られたアクション作品としてのカンフーならいいけれど、カンフーありきの作品にはどうしても共感できなかった。
この作品、『ストリート・ファイター』のゲームファンの人たちはどう思っているんだろう? ゲームのキャラとの差異はあるんだろうか? もしゲームファンでさえつまらないという感想だったら、映画としては大失敗ということ。せめてゲームファンには支持されていたらいいのにね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。