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高羽そらさんインタビュー

娘を探す父の執念に圧倒された

火事場の馬鹿力という言葉に象徴されるように、人間は追い詰められてリミッターが外れると、普段では見せないような能力を発揮することがある。自分の命だけでなく、愛する家族に命の危険が迫っているとなれば、そんな超常的な能力が発揮することがあると思う。

 

まさにそんな状況に追い詰められた父親を描いた映画を観た。

 

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2022年 映画#182

『プリズナーズ』(原題:Prisoners)という2013年のアメリカ映画。追い詰められた父親を演じるのはヒュー・ジャックマンで、事件の捜査を担当する敏腕刑事をジェイク・ジレンホールが演じている。

 

ケラーは工務店を経営していて、長男と長女の二人の子供がいる。妻と子供を伴って向かったのは隣人であるパーチ家。感謝祭のパーティーだった。パーチ家にも同じ年頃の娘が二人いる。そんなとき、ケラーの長女である6歳のアンナと、パーチ家の次女である7歳のジョイがアンナの家に戻りたいと言った。

 

理由はアンナが父にもらった赤いホイッスルを探すため。ハイティーンのアンナの兄とジョイの姉に連れてもらうように親たちは言った。ところが二人だけで自宅に戻ってしまい、そのまま行方不明になる。近くには怪しいRV車が停車していたこともあって、誘拐事件として捜査が始まる。

 

その結果刑事のロキによって逮捕されたのがアレックスという男。ケラーはその男を見た瞬間、事件に関わっていると感じた。娘を探す必死の思いによって、鋭い直感が働いたのだろう。ところがアレックスは知的障害があって、10歳くらいのIQしかなかった。それで事件に関与していないとして釈放されてしまう。

 

ところがケラーは納得いかない。なぜならアレックスがケラーに対して娘たちのことを口走ったから。警察が信用できないと考えたケラーは、アレックスを誘拐して廃屋になったいた父親の住居へ監禁する。そして拷問することで、娘の居場所を吐かせようとした。これがかなり壮絶で、完全に常軌を逸していた。

 

一方刑事のロキは、別の容疑者を捕まえる。アレックスと同じ年代の男で、自宅には大勢の子供の服があり、そのなかに血まみれのアンナとジョイの衣服があった。警察は二人がすでに殺害されていると見て、遺体を必死になって探す。ロキも容疑者を尋問したが、ちょっとした隙に容疑者は自殺してしまう。

 

ケラーは娘の死を納得していない。そして徹底的にアレックスを拷問していた。やがて娘たちの衣服が店で買った同じもので、血液は豚のものだとわかる。そして逃げ出したジョイが発見された。彼女の言葉によって、ケラーは真犯人を知る。

 

そしてその真犯人のいる場所に乗り込むが、ケラーはいきなり攻撃されて子供達が閉じ込められていた地下の穴に監禁された。


ロキは必死になってアンナを探すが、手掛かりがない。だけど迷路のペンダントがヒントになって、ロキもようやく真犯人に気がつく。そして殺されそうになっていたアンナを危機一髪で助け出す。今回の誘拐事件の解決によって、過去に起きた大勢の子供たちの誘拐殺人も解明されることになった。

 

ところが父親のケラーは行方不明のまま。そしてラストシーン。現場検証が終わって立ち去ろうとしていたとき、ロキは笛の音を耳にする。映画を見ている人は、それがアンナが自宅で見つけたホイッスルだとわかる。ケラーがその笛を必死で吹いている様子を見ている人に想像させながら、エンドロールになるというラストだった。

 

とにかくケラーの執念がすごい。アレックスはやはり事件解決の手掛かりだった。拉致や拷問は許されることではないけれど、娘のことを知っているという直感に最後までケラーは従った。ロキも素晴らしい刑事だったけれど、真犯人に翻弄されたことで父親のケラーのほうが先に真犯人へたどり着いている。

 

さて真犯人は誰だったか? もしかしたらこの映画を観ようと思う人のために内緒にしておこう。ボクは映画の中盤くらいでわかったけれど、この真犯人を演じた俳優さんの演技は見ものだった。豹変するところが素晴らしい。ちょっと怖いけれど、よくできたミステリ作品だったと思う、

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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