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高羽そらさんインタビュー

ドリフのコントを思い出した

ボクが子供時代、毎週土曜日に欠かさず見ていた番組がある。それは『8時だよ全員集合』というドリフターズの番組。週末にこの番組を見逃すと、翌週の学校で話題についていけないほどの人気だった。

 

見ものだったのは番組冒頭のコント。様々なセットが毎週組まれていて、とにかく理屈抜きで面白い。加藤茶さんに敵が迫ると、会場の子供が危険を伝えるというような一体感があった。あのドタバタコントを超えるお笑いをボクは見たことがない。なのに毎週生放送だったという、今から考えたらすごい番組だと思う。

 

生放送ではなく映画なんだけれど、そんなドリフターズのコントを思い出した映画を観た。

 

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2022年 映画#201

『マイ・ファニー・レディ』(原題: She’s Funny That Way)という2014年のアメリカ映画。はっきり言ってストーリーはくだらない。あり得ない設定ばかりで、普通なら白けてしまう。ところがバタバタの設定がドリフのコントと同じパターンで、ネタが見え透いていることでかえって笑ってしまった。

 

そのうえそんな非日常的なドタバタを、真面目に演じている俳優陣に好感を持った。だから最後まで楽しく観られたし、そんなアホなと思いつつ、何度も爆笑してしまう作品だった。

 

物語の冒頭はイジーという女性のインタビューで始まる。すでに成功した女優で、彼女がなぜ俳優になったかを語っている。そのきっかけから、俳優として成功するまでが回想形式で物語にされている。

 

このイジーを演じたイモージェン・プーツという女優さんが最高だった。知らない女優さんだったけれど、やはりボクの好きなイギリス俳優だった。このイジーの不思議な魅力ゆえ、『マイ・ファニー・レディ』という邦題になったのだろう。

 

イジーは女優を目指していたが、コールガールをして生計を立てていた。そんなとき、アーノルドという男性の部屋へ仕事で行った。彼は肉体関係を求めず、一緒に食事へ行った。そしてなんと3万ドルをあげるから、この仕事から足を洗うように言った。

 

それでイジーは本当にコールガールをやめる。そしてブロードウエイの舞台のオーディションを受けた。なぜなら募集されているのは娼婦役だったから。そしてオーディション会場に入ってビックリ。なんと演出家はアーノルドだった。演じているのは写真のオーウェン・ウィルソン。

 

と言ってもアーノルドはイジーをあえて呼んだわけじゃない。単なる偶然。彼の趣味はコールガールを呼んで身の上話を聞く。そしてお金を渡してその仕事を辞めさせることに快感を得ていた。つまりちょっとした変人。

 

そのうえその舞台の主役はアーノルドの妻。だからコールガールを呼んだことを知られたくない。ということでイジーを落とそうとするけれど、アーノルドの妻がイジーを気に入ってしまう。こんなリアルな娼婦役ができる女優は始めてだと褒める。そりゃ本当に娼婦だったんだから。

 

ここからさらに面倒になってくる。イジーに恋焦がれている判事。脚本家と交際している精神科医の女性。そのうえ主演男優がアーノルドと同じくコールガール狂いで、過去にアーノルドの妻との不倫疑惑もある。ということでトラブルにトラブルが重なって、まさにドリフターズのコントのようになってしまう。

 

アーノルドとイジーの二人も良かったけれど、精神科医を演じたジェニファー・アニストンもこの映画を見事にカオスにしてくれた。患者の守秘義務など気にしないセラピストの登場で、混乱に拍車がかかってくる。もう笑うしかなかったwww

 

こんなとんでもない状況なのに舞台は大盛況で、娼婦役を演じたイジーは人気女優としてブレイクする。カメオ出演も豪華で、ウエイトレス役にテイタム・オニール、警察官役にマイケル・シャノンという豪華キャスト。

 

カメオ出演の極め付けは、イジーの後見者としてクエンティン・タランティーノが本人役で出演していた。馬鹿げた映画だけれど、気分転換には最高の作品だと思う。結構、本気で笑ってしまった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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