水で光熱費を削減するのは凄い
冬になると、毎朝の掃除に追加される面倒なことがある。それは窓の結露拭き。
我が家のマンションの窓ガラスはペアガラスなので、結露が派生しにくい構造になっている。そして24時間換気を使用すれば、ほぼ結露は気にしなくていいはず。でも24時間換気はどことなくうすら寒く感じるので使いたくない。だから厳寒期の結露はどうしても避けられない。
先週の10年ぶりの寒波のときには、全ての窓ガラスの結露を拭き取るのに30分ほどかかった。まぁいい運動になるし、ガラスも綺麗になるので決して無駄ではない。でもさすがに毎日続くとかなり面倒になってくる。
だけどもしこんな設備があれば、結露せずに部屋を暖かく保てるだろうと思う方法がある。なんとそれは、結露の元である『水』を使うやり方。これがなかなか凄い。
リンク先の記事で紹介されているのは、イギリスのスタートアップ会社が開発した窓ガラス。一般的にペアガラスは二枚のガラスの中間に空気の層ができる。それで断熱効果を得るというもの。
ところがこの窓は、その隙間に空気ではなく水を満たすという方法。このシステムが凄いのは、ただ水が満たされているだけでなく、ポンプを使って水を常に交換できるということ。
夏の場合、太陽の熱で窓ガラスの水温が上昇する。一定の温度になったら冷たい水に交換されるので、部屋の冷房効率を上げることができる。さらに太陽光で温かくなったお湯は貯めることで、シャワーやお風呂に転用できるらしい。40度くらいなので、ちょうどいいよね。
冬の場合は、太陽光で窓ガラスの水を温めることで暖房効果がある。そして太陽光の当たらない部屋にそのお湯を転送したり、床暖房として利用できるとのこと。つまり1年を通して部屋の温度を快適に保つために役立つシステムらしい。
この窓ガラスは3層構造になっていて、その一つにはアルゴンガスが注入されている。だから厳寒期でも窓ガラス内の水が凍結することはないそう。標準的な窓と比較すれば、光熱費を25%は削減できるらしい。値上がりが続いている光熱費だから、家計の大きな味方になりそうだなぁ。
すでにプロトタイプの製品が完成しているので、近いうちに新しい住宅に使われるかも。ただ個人的には、窓ガラスに水が溜まっていると思ったら落ち着かない。結露は防げるかもしれないけれど、地震国の日本の場合は窓ガラスが破壊された時のことが気になる。日本で普及することはなさそうな気がするなぁ。
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