API有料化の影響を実感
イーロン・マスクがTwitter社のCEOに就任してから何かと騒がしい。おおむねいい方向への転換だと感じているけれど、マイナス面だと思うことも増えてきた。すべての人が賛意を示すのは難しいから、改革というのは賛否両論が拮抗するものだろう。
つい先日には、Twitterの「凍結祭り」が話題になっていた。イーロン・マスクとしては悪影響を及ぼすであるbotを駆逐したい。そこでbotを中心としたアカウントに凍結を仕掛けたらしい。インフルエンサーの人たちは、たった1日でごっそりとフォロワーが減ったとのこと。
ただ無差別攻撃的なところもあったようで、他人に迷惑をかけていないbotでも凍結されているみたい。このあたりの見極めは難しいと思う。そして同じく話題になっているのが、9日から実施される予定のAPI有料化。この改革に関しても、ネットで激しく議論されていた。
ボクはあまり関係ないかなぁ、と思って外野から眺めていた。ところがついにAPI有料化の影響を実感することが起きそう。
フォロワー数318万人の“地震速報”bot「今後の運用は難しい」 Twitter API有料化の余波大きく
APIとは何ぞや? という人のために簡単に紹介しておこう。「Application Programming Interface」の略で、あるソフトウェアの機能を、外部から使えるようにした仕組みのこと。
わかりやすい例で言えば、スマートフォンのアプリにログインする際、Twitterのアカウントで認証を受けることができる。それはそのアプリがTwitterのAPIを利用しているから。利用者はいちいち新たなアカウントを取得する手間が省ける。それ以外にAPIはbotにも応用されている。
ということでリンク先の記事。タイトルでわかるように地震速報というアカウントが苦境に陥っている。ボクもこのアカウントをフォローしている。震度1の地震でも自動で速報を出してくれるので、日本で起きている地震をチェックすることができて便利だった。
でも個人が運営しているアカウントなので、APIが有料化されると継続が難しい。このアカウントの管理者はこう述べている。
「Twitterの無料API廃止の情報が出ており、イーロン・マスク氏は月100ドル程度になることを示唆している。年間1200ドルの負担は個人には重い」
確かにそうだよね。300万のフォロワーがいても、そこから上がる利益がないと、年間1200ドルの負担はキツい。円安でもあるからね。まだ正式な金額は決まっていないけれど、同じように悩んでいるアカウントは多いだろうと思う。
イーロン・マスクがAPIの有料化を言い出したのは、悪質なbotを排除するため。最初に書いた「凍結祭り」と同じ主旨だろう。効果のあることなのかもしれないけれど、有用なアカウントを潰してしまうことにもなる。
さらに使用しているアプリにTwitterのアカウントでログインしている人も、アプリの対応によっては使えなくなってしまう。どのような影響が出るか9日以降にならないとわからない。まともなアカウントも多いだろうから、何らかの救済策があればいいのにね。
だけど線引きが難しいから、強硬策を取るしかないのだろう。今週から来週にかけて、またTwitterが荒れそうだなぁ。
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