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高羽そらさんインタビュー

多様性の理解は視点から

昨日zoomで話をしていたとき、視点の重要性を改めて感じた。例えば自分の行動に関しても、当事者として見る場合と、一歩引いて俯瞰するのとは解釈が異なってくる。自分のことでさえそうだから、他人の視点で物事を見ることによって世界観は大きく変わってくるはず。

 

小説を読んだり映画を観るとき大切なのは、『誰』の視点で物語が進行しているかを意識すること。それゆえ作家や映画監督は、制作にあたって常に物語の視点にフォーカスしている。優れた作品というのは、そうした視点移行が自然で、かつ巧妙に仕組まれているんだと思う。

 

より多くの作品に触れることで、より多くの視点を獲得できる。それこそが小説や映画の醍醐味だろう。そうして自分とは違う視点の存在を意識することが、多様性の理解へとつながっていくはず。

 

身近な例で言えば、食文化というのは多様性の象徴だと思う。つい先日、妻と二人で餃子を作っていた。もちろん日本人が好む焼き餃子。だけど餃子の発祥地である中国では水餃子が主流。そのことは知っていたけれど、なぜそうなのかという『視点』がなかった。

 

中国で「焼き餃子」があまり食べられない理由

 

どうでもいいようなことなんだけれど、リンク先はなぜ中国で焼き餃子が食べられないのかについての記事。その事実は知っていても、理由を理解していなかったのでとても面白かった。それはまさに視点の違いだった。

 

餃子というのは、大きく分けて餃子の皮と、中に包む餡の2つに分けられる。この2つにおいて、日本と中国では視点が違う。本家である中国は皮を食べるのが目的。つまり中身の餡は、皮をおいしくするための脇役だということ。その理由は、餃子というのが中国人には主食だから。

 

わかりやすく言えばイタリアのパスタと同じ。だからモチモチの皮を美味しく食べるために、水餃子が好まれているそう。だから水餃子は「厚めの皮に少なめの餡」になっている。

 

日本の場合、主食はお米。つまりご飯のおかずとして餃子が好まれた。だから「薄めの皮に餡がたっぷり」という構成になっている。ご飯の友として食が進むよう、餡の多い餃子をこんがりと焼いて、香ばしさを出す焼き餃子が好まれているそう。なるほどねぇ。

 

こうして視点を変えるだけで、中国の食文化が理解できる。もしかしたら視点の移行は、世界平和の重要なキーとなるのでは? 双方が相手の視点を理解するようになれば、前向きな妥協点を見つけられるはず。それが多様性社会の基本だと思う。

 

つまりいまだに世界で戦争が発生しているのは、視点の移行がうまく機能していないということだろう。なかなかうまくいかないよなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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