歴史的瞬間に接して感動
今日は猫の日なので、我が家の若様にご登場いただこう。若様と言っても人間で言えば80歳を超えている老人だけれどね。
つい先程までコタツで寝ていたミューナだけれど、妻が台所に立つと同時にゴハンをもらいにきた。慢性腎不全を患ってから、どうにか無事に3度目の猫の日を迎えることができてうれしい。調子に波があって心配することはあるけれど、なんとか機嫌よく余生を過ごしてくれている。
いつも別れを覚悟しながら、その事実に抵抗している自分と対決している。おそらく彼が旅立つ日までその葛藤は続くだろう。次の目標は6月に17歳の誕生日を迎えること。どうか盛大にお祝いできますように。
さて大河ドラマは番組を楽しむだけでなく、その時代に興味を持つきっかけになることが多い。だから『どうする家康』の放送開始に伴って、今年は山岡荘八さんの『徳川家康』という小説を読破する予定。文庫本で26巻もあるので、かなり長い旅になりそう。
さらに来年の大河ドラマの主人公である紫式部に備えて、今は2度目の『源氏物語』を読み進めている。もうすぐ読了しそうなので、次の資料を探す予定。そして昨年の『鎌倉殿の13人』で読み始めた作品もまだ続けて読んでいる。といってもドラマの時代はすでに過去になってしまったけれど。
2023年 読書#21
『現代語訳 吾妻鏡10 御成敗式目』五味文彦・本郷和人:西田友広 編という書籍。全部で16冊ある『吾妻鏡』も10冊目まで来た。今回は寛喜3年(1231年)〜嘉禎3年(1237年)までの日記が掲載されている。
前回でドラマの主人公だった北条義時が死去。さらに後を追うように北条政子も亡くなっている。今回からメインとなるのは、義時の嫡男である北条泰時。ドラマを観ていたボクは、どうしても泰時の顔が坂口健太郎さんになってしまうんだけれどねwww
『吾妻鏡』は北条氏のために記されて歴史書で、なかでも泰時は『神』のような存在として描かれている。今回の時期には、日本全国でひどい飢饉があった。さらに大きな地震も続いていた。そんな苦しい時代、泰時の善政が何度もこの記録で紹介されていた。
ドラマでも同じような場面があった。まだ若い泰時が、義時の命令で年貢に苦しむ民衆との談合に向かった。そして民衆を救うために年貢の取り立てを一時的に免除させた。権力者となってもそれと同じような政策を実行して、必死になって民を助けようとする姿が見られた。
戦のない落ち着いた時期で、今回の目玉はタイトルにあるように御成敗式目の制定。これは鎌倉幕府が作った武士のための法律のようなもので、貞永元年8月(1232年8月)の記録に制定されたことが書かれていた。まさに歴史的瞬間に接した気分で、めちゃめちゃ感動して興奮した。
これは江戸時代の武家諸法度につながるもので、歴史的な意義は大きい。この式目で連署しているのが北条時房。これまたドラマの瀬戸康史さんの顔と重なる。義時の弟で、泰時にすれば叔父に当たる。執権としては泰時が権力を持っているけれど、幕府に欠かせない補佐役として常に名前が登場している。
すでにドラマの時代は過去になったけれど、引き続き最後まで読み通そうと思っている。当時の人たちの生活を垣間見ることができるから。
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