完璧に振り切るから面白い
野球世代のボクとしては、WBCの日本優勝ほどうれしいことはない。サッカーも大好きだけれど、ボクの魂に刷り込まれている球技の代表はやはり野球。補欠だったけれど少年野球のチームにも入っていたしね。今回の優勝で野球を始める少年少女が増えたらいいなと思う。
それにしても9回の表はしびれたなぁ。ネットの情報によると、大谷選手がブルペンに入った段階でアメリカの野球ファンは絶望したらしい。逆の立場からしたらそうだろう。彼の実力は大リーグで証明されているわけだから。だけど最初のバッターを四球で歩かせたときはドキドキした。一発で逆転だもんね。
でもゲッツーを取れたことで安心。だから最後のバッターとなったトラウト選手との対決は集中して見ることができた。大リーグではチームメイトの二人の対決なんて素晴らしすぎる。三振を奪った大谷選手のピッチングは最高だったし、全力で振り切ったトラウト選手のスイングも感動した。これこそ野球の醍醐味だろう。
ジャンルはまったくちがうけれど、完璧に振り切るゆえに面白いものがある。それはコメディ映画。俳優が照れたりして中途半端な演技をすると、コメディは一気にしらけてしまう。どれだけ恥ずかしい演技を要求されても、今日のトラウト選手のように完璧に振り切る。それでこそ観客は大爆笑できる。
まさにそんな完璧な振り切りを、出演する俳優たちが見せてくれたコメディ映画がある。
2023年 映画#49
『デンジャラス・ビューティー2』 (原題:Miss Congeniality 2: Armed and Fabulous)という2005年のアメリカ映画。久しぶりに前作を観たことで、まだ未見だった続編を観た。前作でも笑い転げたけれど、この続編も最高に面白かった。
一般的に続編はコケることが多い。でもこの作品に関してはパワーアップしていた感がある。ストーリーとしては圧倒的に前作の方が優れていた。だけど今回は主演のサンドラ・ブロックを筆頭に、出演した俳優たちがバカな役を演じ切っていた。それは先ほどの画像を見たらわかってらえるだろうwww
前作ではミス・アメリカコンテストに潜入したFBI捜査官のグレイシー。それで有名人となったことで顔が知られ、通常の捜査に支障が出るようになった。そこで FBIはグレイシーの人気を利用して、彼女をFBIの広告塔にした。ということで前回と同じくグレイシーのセレブ化がスタートする。
そこで事件が起きる。コンテストで親友になったミス・アメリカのシェリル。慈善活動中に彼女は誘拐されて、身代金を要求された。そこで親友を助けたいグレイシーが活躍するという物語。ストーリーはバカっぽいけれど、とにかく笑える。こんなサンドラ・ブロックはそうそう見られないので、かなりお得な映画だと思う。
これこそ「振り切り」の見本だろう。だからこそエンドロールのNGシーンもさらに楽しい。2回連続で思い切り笑わせてもらった。
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