放置自転車に効果あるけれど…
自転車に運転免許はいらないけれど、軽車両という位置付けなので道路交通法の対象となっている。それゆえ最近では悪質な違反に対して罰金を課せられるようになった。それほど自転車運転のマナーが悪いということ。
ボクが暮らしいているマンションは神戸の坂の上。それゆえ駅に向かって坂を下っていると、猛スピードで坂道を激走する自転車をよく見かける。もし自動車が飛び出してきたら、絶対に避けられないスピード。交通事故を誘発しているようにしか見えない。
あるいは歩道を歩いているとき、すぐ横を自転車が通過してヒヤッとすることがある。ボクは気づいていないから、急に方向を変えたり手を出せば絶対にぶつかってしまう。そして全国的に問題となっているのは駅の近くの不法駐輪。定期的に行政によって強制撤去されているけれど、あまり効果があるとは思えない。
そんな放置自転車に対して、とても効果的な方法が実施されている。
放置自転車も不正駐車も「実力行使」が一番？ 恐ろしい「勝手にロックしちゃう」サービス 効果てきめん
リンク先で紹介されている方法はかなり強烈。すでに実施されていて、その効果が実証されているそう。
放置自転車を見つけると、車輪をロックする装置が付けられる。だからその自転車を絶対に動かすことはできない。その地域には「敷地内の不正駐輪には損害賠償金と諸経費を徴収する」という看板が設置されている。
ロックを解除するためにはその看板に印字されているQRコードでネットに接続して、5000円ほどの金額を納付しなければいけない。これってかなり強烈だよね。よく「自動車の違法駐車には１万円の罰金を課す」という看板がる。あれを本当に実行しているパターン。
さらにこのシステムが強烈なのは、「密告制」を採用していること。このシステムのサポーターに登録した人が、その地域に放置自転車を見つけるとロックをかける。そして支払われた罰金の一部が、ロックをした人に報酬として支払われるそう。これは人間心理をうまく活用したシステムだと思う。
このシステムを設置したところは、確実に放置自転車が減っているそう。そりゃ5000円はキツイよなぁ。どこでサポーターが見ているかもわからないしね。盗んだ自転車でなければ、その場所に放置するのはやめておこうと思うだろう。
効果があるのはわかるけれど、ボクはどことなくこのシステムにザワザワした違和感を覚える。罰金は致し方ない。ただ登録した一般の人が密告して収入を得るという部分があまり好きじゃない。どうしても全体主義国家の政治犯の密告と重なってしまうから。
もちろん悪いのは自転車を放置した人。だとしても「密告」というシステムがどうも生理的に馴染めない。ここまでやらないと放置自転車がなくならないのかと思うと、なんとも言えない気持ちになってしまうなぁ。
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