結末を知っていても面白い
今日で2月も終わり。年齢を重ねるほど時間が経つのを早く感じると言われている。まさにその通りで、1日があっという間に過ぎていくし、年があけてすでに2ヶ月が経ったことに本気で驚いている。
今日の神戸も昨日に引き続き春の気温。でも気圧の谷間に入ったようで、ほぼ曇りで時々は弱い雨が降っていた。おかげで湿度が高いので洗濯物が乾かなくて困っている。
ミニマリストは持ち物が少なくて快適だけれど、弱点は服の替えが少ないということかな。冬の雨模様は乾いた服の確保に苦労してしまう。
さて、以前にも観たことがあるけれど、結末を知っていても興奮する映画を観た。
2025年 映画#34
『サイド・エフェクト』(原題: Side Effects )という2013年のアメリカ映画。タイトルは邦訳すると「副作用」のこと。抗うつ薬の副作用をテーマにしたサイコスリラー作品。
もう10年以上も前の作品なのでネタバレしても問題ないだろう。だけどもしかしてこのブログをきっかけに観る人がいたら気の毒なので、結末は内緒にしておこう。なぜなら最初の1回目は結末を知らずに観る方が絶対にいいから。
でもこの作品は結末を知っていても楽しめる。いや、むしろ2度目以降の方が本当の意味でこの映画の良さがわかるかもしれない。結末を知っているだけに、そこへと至る俳優の演技力の高さに圧倒されるから。
主人公はバンクスという精神科医。ある日、自傷行為で交通事故を起こしたエミリーという女性の担当となる。エミリーの夫はインサイダー取引で服役していたけれど、ようやく出所した。二人での新しい生活が始まったところなのに、以前から患っていたエミリーのうつ病が再発してしまった。
バンクスはエミリーが過去に診察を受けていた精神科医のシーバートに連絡を取り、エミリーのそれまでの投薬状況等を確認した。そのうえで、まだ試験的な運用がされている新薬を投与した。それまでどの薬も効かなかったエミリーだけれど、その新薬だけは効果があった
ただし、この薬を飲むと夢遊病になるという副作用が出た。これこそが『サイド・エフェクト』というタイトルが示すこの映画のポイント。バンクスはエミリーの症状が気になったけれど、どうにか対処できるという彼女の言葉を信用することにした。
ところがエミリーはその薬を飲んだ後に夢遊病状態になって、夫を刺し殺してしまう。エミリーは逮捕されたものの、自分は夫を殺した記憶がないと供述。最終的には心神喪失で無罪となり、精神病院へ収容されることになった。ところがそれは大いなる陰謀の始まりに過ぎなかった。
ということでネタバレはここまで。ここからがメチャクチャ面白い。バンクスを演じたジュード・ロウ、エミリーを演じたルーニー・マーラー、そしてシーバートを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズの三つ巴の展開が凄すぎる。
この3人の演技を観ているだけでワクワクして楽しい。特に先ほどの写真のルーニー・マーラーの演技は秀逸。若手の女優なのなかでボクが最も注目している人で、映画によって別人としか思えない素晴らしい演技を見せてくれる。
結末を知っていても面白いくらいだから、一度も観たことがない人は是非ともこの3人の素晴らしい演技を堪能してほしい。めちゃオススメだよ。
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